この記事では、静かなるドン ：完結？最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末！｜ファンが徹底考察！？をご紹介しております。
静かなるドンは、「週刊漫画サンデー」で1988年11月から連載が始まり、2012年12月に全1175話で完結しました。
静かなるドンとは
『静かなるドン』は、新田たつおによる日本の漫画です。1988年から2013年まで『週刊漫画サンデー』で連載されました。全108巻が発行され、累計発行部数は4600万部を突破しています。第42回日本漫画家協会賞大賞も受賞しており、高い評価を受けています。
物語は、主人公の近藤静也が昼間は冴えない下着デザイナー、夜は広域暴力団新鮮組の三代目総長という二重生活を描いています。父親が敵対組織に撃たれ、総長を継ぐことになった静也の奮闘が中心です。静也の母、近藤妙が内部抗争を避けるため、静也を総長に据えた背景も描かれています。
『静かなるドン』はシリアスなストーリー展開とナンセンスギャグの融合が特徴です。新田たつおの出身ジャンルであるギャグ漫画の手法が随所に散りばめられており、独自の作風が光ります。週刊連載は1000回を超え、長期にわたって読者に支持されました。
この作品は、1991年からOVAやオリジナルビデオが制作され、1994年には日本テレビ系列でドラマ化されました。2000年と2009年には映画版が公開され、2010年にはドラマCDも発売されるなど、様々なメディア展開が行われています。
連載完結後も、電子書籍での売上が好調です。2020年だけで6億円に達し、新田たつおはその売上を元に、世田谷区豪徳寺にある「世田谷イチ古い洋館」の保存運動を支援しました。2022年には、『世田谷イチ古い洋館の家主になる』とのコラボレーション作品が制作されました。2023年には『静かなるドン-もうひとつの最終章-』が『グランドジャンプ』で連載され、新たな展開を見せています。
『静かなるドン』は、ギャグとシリアスのバランスが絶妙で、多くの読者に愛されています。たかねぎも、近藤静也の二重生活に引き込まれ、その奮闘ぶりに感動しました。これからも、多くの人に読まれ続ける名作であると断言します。
静かなるドン ：完結しているか？をご紹介
「週刊漫画サンデー」で1988年11月から連載が始まり、2012年12月に全1175話で完結しました。 コミックスは全108巻が刊行されています。
普段は冴えないサラリーマンながら、本当の顔は日本を代表する暴力団・新鮮組の三代目総長である近藤静也。非凡な能力を備えた彼は、ヤクザを撲滅するという意志を持って日々戦いに臨んでいます。
その意志には、ライバル組・鬼州組総長で、やはりかつてはサラリーマンだったこともある白藤龍馬も共鳴したほどでした。しかし彼の死をきっかけに、マフィアとの抗争へと突入していきます。
恋人で下着会社の先輩デザイナーである秋野明美とは、大半のファンの期待を裏切り? 最終回で結ばれることなく、別々の道を歩むこととなります。
鬼州組を傘下に収めて日本の極道界を統一することで抗争をなくし、ヤクザ撲滅の夢が現実味を帯びていく中、静也は会社を辞め、三代目総長として生きることを決めるのです。
静かなるドン ：その後？『静かなるドン』の10年後を描く新シリーズ「静かなるドン-もうひとつの最終章-」をご紹介
連載終了後の2013年の10年後、つまり2023年を舞台に、新たなる敵との戦いの舞台が開きます。現代にはびこる社会問題や、本編で回収されずに伏線として残されたままだった龍宝と鳴戸の過去の因縁にもスポットが当たり、やっとファンが腑に落ちる? 展開が期待できます。
かつて一万人以上いた新鮮組組員も二千人を割り込み、街では半グレや中国マフィアがのさばるようになってしまい、詐欺などで高齢者たちの生き血を啜るような連中が横行します。静也は組員たちの生活のためにゲーム会社を立ち上げることにします。
足を洗っていた鳴戸がお好み焼き屋を開き、そこを訪れた静也に「やっと銀行口座を開くことができた」と言うその言葉に、新鮮組の今後、そして静也の組員達の将来への想いが重なります。
静かなるドン ：完結？ネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介
銀座を舞台にしたシチリアマフィアとの全面戦争を前に、ライバルだった鬼州組の龍馬と義兄弟の盃を交わし、共に戦うことを誓いました。しかし、龍馬がミサイル攻撃で死に、恋人の秋野明美もまた犠牲になったと思い込んだ静也は凶暴な獣として覚醒してしまいます。
怒りと絶望に満ちた静也は、すべてを支配していた黒幕、世界皇帝リチャード・ドレイク５世に一矢報いようと、単身ヨーロッパへと向かいます。無事だった明美にも別れを告げます。
やがて本当の黒幕であるアメリカ軍需産業界の大物チャック・グリードキンに迫りますが、結局静也は囚われの身となり、命の危機に。そこへグリードキンが欲しがる情報を手に交渉に現れて静也を救ったのもまた、明美でした。
シリーズ中でも肝心なところでいつも助けに飛び込んでくれる明美の、命知らずな勇気ある駆け引きもまた、見ごたえがあります。
二人は無事に日本に戻り、伊豆でそれぞれの道へと別れを告げます。
静かなるドン ：完結？最終巻（漫画）のネタバレを含むストーリーをご紹介
シチリア・マフィアのドンでイタリア首相のメタボーニの来日で勃発した銀座戦争で、義兄弟の盃を交わしていた良きライバル・白藤龍馬を亡くした静也。何とかマフィアとヤクザの和睦で銀座戦争は収束します。
静也は、下着会社プリティの社長となっていた明美に別れを告げ、全ての絵図を描いたと言われる世界皇帝・ドレイク五世に一矢報いるべくヨーロッパへ飛びます。
しかし既にドレイク家は没落し、かつて静也の母に父を殺されたグリードキン家の息子が権力を握っていました。彼が龍馬殺害の黒幕と知った静也が襲撃を試みるも、逆に罠にはまり拘束されてしまいます。
激しい拷問の様子を知った明美が、偶然手に入れたマイクロチップを手に、単身、グリードキンとの交渉に向かい、救出を図ります。
明美のおかげで、何とか日本に帰ってきた静也と明美。しかし結ばれることはなく、静也は会社を辞めて三代目総長として生きる道を、明美はデザイナーとしての道を選びます。
静かなるドン ：完結？ラスト（ドラマ）のネタバレを含むストーリーをご紹介
ドラマ版では、中山秀征が静也を演じた1994年10月21日-1995年3月17日に放送された全20話と、香川照之が静也を演じたOVD版の12話と映画版があります。
どちらも、原作にあるようなワールドワイドな抗争劇というよりは、静也が抱える堅気とヤクザとの2面生活の苦悩、会社の先輩であるヒロイン・秋野明美との恋模様にスポットが当たっています。
ラストでは、鬼州組の4代目姐に瓜二つの明美が拉致され、紀州組と静也が全面対決に。それまで必死に隠していた静也の正体も明美にとうとうバレてしまいます。中山秀征版ではこの時、鬼州組姐・龍子と秋野明美を演じた石田ゆり子の一人二役が話題になりました。
結ばれて濃厚な……というよりは、コミカルに明るく二人の関係が『堅気』の世界で描かれ、爽やかに終わったのが印象的でした。
静かなるドン ：完結？最終回、ネタバレ①静子の最後は死亡したのか？をご紹介
静子とは、静也の腹違いの妹です。幼い頃から残忍な性格で、高校でもスケバン(死語ですね)として傍若無人に振舞っていました。
彼女には、正宗という彼氏がいましたが、実は新鮮組と手打ちの話が進んでいた草魔会のチンピラで、一度静也に打ちのめされたことを根に持ち、静也を狙います。そのことで草魔会の会長に消され、それを恨みに思った静子は、草魔会の会長を刺殺して服役します
。静也とは決裂したまま、外国へ逃亡し、凄腕の暗殺者となって、白藤龍馬をガードし、彼を神のように崇めて付き従います。しかし最後には、龍馬の死後に跡を継いだ鬼州組の8代目・骨手牛の親衛隊の銃弾を浴び絶命します。
静かなるドン ：完結？最終回、ネタバレ②近藤静也の正体？をご紹介
新鮮組2代目総長・近藤勇足と妙の間にできた子供です。平気で部下を捨て駒にして数々の抗争を勝ち抜いてきた父に反発しながらも、その潜在能力を見抜いた母・妙からの英才教育を受け、ヤクザとしての荒ぶる血を心底に秘めて育ちます。
しかし本来は物静かであり、また、ヤクザを嫌い、正業に就こうと下着会社に就職し、真面目に働いて生きるという道を探ったりもします。
この世からヤクザを壊滅させることを夢見ますが、やはりヤクザでしか生きられない部下達を見捨てることはできず、結局は三代目総長として生きることを選ぶのです。
静かなるドン ：完結？最終回、ネタバレ③秋野と静也は結婚？をご紹介
秋野明美という女性キャラの突出した面といえば、やはり男に依存せず自分の足で生きていこうとする強さにあると言えます。
ともすれば静也に守られる立ち位置に置かれそうなヒロインでありながら、静也の・母である妙が代行に据えようとするほどに度胸もあり、最終決戦の場面では静也を取り戻すために単身マフィアの大物と対峙する行動力もあります。
それだけに、極道のままで生きることを決めた静也と結婚して共に歩む道は選ばず、プリティの社長として、更にデザイナーとして大きく成長していく道を選ぶのです。
静かなるドン ：完結？最終回、ネタバレ④秋野明美は最終回で死亡？をご紹介
情報の詰まったチップを手に、拘束されて拷問を受ける静也を救うため、単身グリードキンとの交渉の場に挑む明美……死亡してもおかしくない程、堅気の女性が飛び込むには無茶な舞台に身を置いた明美ですが、無事に静也を連れて日本に帰ってくることができます。
伊豆で静養し、そこで静也とは別々の道を歩むことを決めます。ヤクザである以上結婚はできない……静也のジレンマはまた明美の決意でもあり、静也がヤクザである限り、やはり堅気の世界から飛び込んでまで結婚するという道は、明美としても選択することはできなかったのです。
静かなるドン ：完結？最終回、ネタバレ⑤理江の結末はどうなった？をご紹介
元は銀座のホステスで、新鮮組の貸元頭である鳴戸の勧めで静也の初めての女となった理江。
その後、何度も静也に迫るも、明美に勝つことはできず、地元の水戸に帰って天狗組の三代目となり、一時は静也の新鮮組と敵対します。
後には小料理屋、バーと経営しますが、自分の料理が酷すぎて、経営の方はイマイチでした。最終回では鳴戸と共に海外へと渡りますが、続編「もうひとつの最終章」では、バーの経営者として再登場します。
静かなるドン ：完結？最終回（ドラマ・漫画）・結末のファンの感想・考察をご紹介
とにかく、秋野さんと静也が結ばれなかったことにドラマ版原作問わず、ファンの消沈の溜息とも言える声が多方面から多数上がっていました。鳴戸など準主役級が足を洗うことも、覚悟の程が伺えた描写としてファンの心を捉えています。
また、初めは日本の中のヤクザの話だったのが、どんどんストーリーが広がり、原作では世界戦争の様相まで呈した時はどう収めるのかと思いましたが、秋野さんと静也の二人のシーンまで、怒涛の収め方はさすがと言えます。
ラストはもう少し二人の踏み込んだシーンが欲しかったという声が多数上がる一方、あの余韻の残し方が素晴らしい、との声もあります。
あくまでコメディ路線を保持しながらも、大勢の登場人物それぞれがスピンオフに出来そうなほどの濃密に人物像を作り込まれていて、それぞれのキャラに熱烈なファンが付いていることも特筆すべき点であり、膨大な話数でも飽きさせずに読者を惹き付け続けた原作の魅力に拠るところが大きいでしょう。
