この記事では、おやすみプンプン:完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。
『おやすみプンプン』は、浅野いにお(あさのいにお)先生が描いた青年漫画で、日常を描いた作品です。連載は2007年から2013年まで行われ、全13巻で完結しています。この漫画は、主人公プンプンの成長や心の変化を描き、多くの読者に共感を与えました。
おやすみプンプンとは
『おやすみプンプン』は、浅野いにお先生による漫画です。
2007年から『週刊ヤングサンデー』で連載が開始され、その後『ビッグコミックスピリッツ』に移行して2013年まで連載されました。
単行本は全13巻で、累計発行部数は300万部に達しています。第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門では審査員委員会推薦作品に選ばれました。
この作品は、普通の街に住む普通の少年「プンプン」の波乱に満ちた半生を描いています。特徴的なのは、主人公「プンプン」とその家族、親戚が“落書きのようなヒヨコ”の姿で描かれている点です。
リアルな背景や周囲の人物との対比が際立ち、独自の世界観を形成しています。
また、作品内ではコラージュ的な表現や一部の登場人物の奇行が描かれるなど、実験的なシュルレアリスムが特徴です。
この独特な表現手法により、『おやすみプンプン』は一風変わった魅力を持つ作品として知られています。
著名な作家である伊坂幸太郎先生も、本作の帯に「前衛でありつつ王道を走り抜ける」と寄稿しています。この評価からもわかるように、『おやすみプンプン』は前衛的な手法を用いながらも、しっかりとした物語を持つ作品です。
2018年から2019年にかけて開催された『浅野いにおの世界展』では、等身大プンプンが展示されました。この展示は、浅野いにおの画業20周年を記念したものです。『おやすみプンプン』は、その独自の表現と深いストーリーで、多くの読者を魅了し続けています。
おやすみプンプン :完結しているか?をご紹介
『おやすみプンプン』は、浅野いにお(あさのいにお)先生が描いた青年漫画で、日常を描いた作品です。連載は2007年から2013年まで行われ、全13巻で完結しています。この漫画は、主人公プンプンの成長や心の変化を描き、多くの読者に共感を与えました。
おやすみプンプン :完結?ネタバレを含むストーリー・見どころをご紹介
『おやすみプンプン』は、浅野いにお先生の代表作で、鬱展開が続くことで知られています。
この物語は、小学5年生のプンプンとヒロインである田中愛子との出会いから始まります。プンプンは、練馬区から転校してきた愛子に一目惚れをし、一緒に将来の夢を語り合うのです。
お宝を探して廃工場を冒険し、誰もいない体育館の真ん中で初めてのキスを交わしたとき、プンプンは愛子との運命を感じました。
ある日、見知らぬ親子が宗教の勧誘のためにプンプンの家を訪れます。そのしつこい態度に憤慨したプンプンの叔父の雄一と、玄関先で激しい口論が始まります。プンプンが様子を見に行くと、母親の後ろで深く帽子をかぶって佇む愛子と目が合ってしまうのです。
一番隠したかったことを知られてしまった愛子は、その場から逃げ出し、プンプンは後を追います。
追いつかれた愛子は「どこか遠くへ行きたい」と呟き、終業式の日に愛子の叔父がいる鹿児島の病院に2人で逃げようとプンプンに約束させます。しかし、鹿児島へは行けないまま2人は疎遠となり、小学校を卒業してしまうのです。
この愛子の存在と「約束を守れなかった」という過去は、その後もずっとプンプンの胸に呪いのように残り続けます。
少年の成長譚として描かれる本作は、爽やかなものだけでなく、鬱展開が続きます。読者はその鬱要素を通じて、プンプンの心の葛藤や成長を感じることができるのです。
本作の魅力は、思春期の性と青春を赤裸々に描写しつつ、読んでいると主人公に対し圧倒的な愛おしさが溢れてくる点です。
ヒロインの愛子ちゃんのヤンデレ的な一面も物語を一層魅力的にしています。名言が沁みる作品なので、休日の前日に読むことをおすすめします。
『おやすみプンプン』は、ただの鬱漫画ではなく、心に深く残る名作です。興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。
おやすみプンプン :完結?最終巻(漫画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
「おやすみプンプン」の最終巻である13巻では、田中愛子との逃避行が描かれます。
プンプンと田中愛子は、小学生の頃に「遠くへ行く」という約束を守るために、田中愛子の母親に会いに行きました。
しかし、母親は激怒し、刃物を向けました。プンプンは田中愛子を守るために母親と揉み合い、最終的に田中愛子がとどめを刺しました。2人は殺人の共犯となり、逃避行を続けることになります。
田中愛子は母親から暴行を受けてひどい怪我を負い、痛み止めも効かない状態になりました。
逃避行の目的地として親戚の働く病院を選びましたが、着いた時には病院はなくなっていました。テレビやラジオで田中愛子の母親の遺体発見と田中愛子の行方不明が報道され、状況は厳しくなります。
途方に暮れたプンプンは田中愛子に自首を提案しますが、田中愛子は拒み続けました。
その日は空き家に忍び込んで眠りにつくことにしましたが、翌朝、田中愛子が首を吊っているのを発見しました。プンプンは田中愛子が救急車で運ばれていく姿を見て、1人で東京へ帰ることにしました。
最終回では、プンプンの同級生でクラスメイトの晴見俊太郎と再会します。
晴見俊太郎は小学5年生の時に転校したキャラクターです。久しぶりの再会にプンプンは喜びましたが、晴見俊太郎はプンプンの名前を思い出すことができませんでした
。晴見俊太郎は小学校の先生をしており、自身が受け持つクラスに転校生がやってきました。その転校生を見て1人の男の子が顔を赤らめる姿が描かれ、物語は幕を閉じます。
この最終巻を読み終えたとき、たかねぎは心に闇を抱えた大人に成りきれない登場人物たちの姿に深い共感を覚えました。
もし誰かがもう少し優しかったら、違う結末があったのではないかと考えました。
おやすみプンプン :完結?最終回、ネタバレ①ぶんぶんが自殺?をご紹介
東京に戻ったプンプンは、子供の頃に田中愛子と遊んだ廃工場で自殺を試みます。
これってかなりショッキングなシーンですよね。でも、プンプンは自殺に失敗しちゃいます。発見して助けてくれたのは、昔一緒に漫画を描いた南条幸です。この再会は物語に新しい展開をもたらします。
病院に搬送されたプンプンのところに警察が訪れます。警察は田中愛子とその母親について質問しますが、プンプンは重要参考人として扱われるだけで、逮捕はされません。この展開で、物語はさらに深みを増します。
このシーンを読んで、たかねぎも心が揺れました。プンプンの絶望と、それを救った南条幸の行動が対照的で、すごく印象的です。人生の選択の重要さを強く感じました。
警察の訪問で物語に緊張感が生まれました。プンプンが田中愛子とその母親について何を知っているのか、今後の展開がどうなるのか、とても気になります。
おやすみプンプン :完結?最終回、ネタバレ②プンプンの正体は何ですか?をご紹介
プンプンは物語の主人公であり、作中では神様と呼ばれる存在を信じています。
神様はプンプンの暴力衝動や性衝動を象徴する存在として描かれ、プンプンが辛い状況に陥るたびに現れます。この神様のモデルは、作者浅野いにおの大学時代の友人だそうです。
プンプンが幸たちとの幸せな日常を送るようになると、神様の出現は減少します。
しかし、愛子と再会し、心に闇が再び芽生え始めると神様は再び頻繁に出現します。神様はプンプンの心の奥底に潜む本能や欲望を具現化したものと言えます。
おやすみプンプン :完結?最終回、ネタバレ③おやすみプンプンの愛子は最後どうなったの?をご紹介
物語の終盤に登場する愛子ちゃんの運命について、多くのファンが関心を寄せています。子供の頃は理解できなかった愛子ちゃんの行動や心情が、大人になると少しずつ見えてくるのです。
愛子ちゃんは、幼い頃から他人に対して優しく。しかし、その優しさは次第に自分を追い詰めることになります。裏切ったら殺すという言葉を口にする愛子ちゃんは、他人を守るために自分を抑え続けることが多かったのです。
最終回で愛子ちゃんは、プンプンに対して「裏切ったら殺す」と強い言葉を投げかけます。しかし、その背後には深い孤独と絶望が隠されていました。愛子ちゃんは他人に優しく、自分に厳しい性格が災いし、最終的には自らの命を絶つという悲劇的な結末を迎えます。
おやすみプンプン :完結?最終回、話題①信仰の正体をご紹介
特に、信仰についての描写が印象的でした。この作品では、各登場人物が信じるものが異なっており、それがすれ違いや自己卑下、暴力の原因となります。
プンプン自身が語る「俺は『絶対』に取りつかれていたんだ。しかし人の心は深淵、疑えばきりはなく、真実を求めるほど霞おぼろげになってくる。つまり俺がわかったんだ 真実とは己で作り出すものなのだと。」というセリフが象徴的です。
この言葉から、信仰とは実体のないものであり、個人の内面から生まれる信念であることが読み取れます。
さらに、プンプンの友人が「神様神様チンクルほい。そう唱えると神様が来てくれるって、子供のころ、おじさんに教えてもらったんだ。
いつからだろう、それがただの自問自答だと気づいていたのは」というセリフも、信仰が内面の反映であることを示しています。このように、本作では信仰が主観として捉えられています。
特に後半部で、プンプンが愛子との逃避行を始める際に描かれる場面が重要です。
124話では、幸がプンプンの居場所を探るために彼を知る人物たちを訪ねます。その際、幸は「南条は自分の主観だけで他人を見すぎなんだよ」「自分に見える範囲だけで相手の人間性を決めるのはなんて愚かだって言いたいの」というセリフを受けます。
この言葉により、幸は自分がプンプンについて何も知らなかったことを悟ります。
このシーンを通じて、読者も自身の主観の狭さを認識させられます。
おやすみプンプン :完結?最終回(漫画)・結末のファンの感想・考察をご紹介
漫画『おやすみプンプン』の最終回、本当に衝撃的でした。
主人公プンプンの成長と喪失の物語は、読者に深い感動を与えました。思春期の性や青春をリアルに描いているところが特に印象的です。
個人的に一番心に残ったのは、プンプンと田中愛子の約束のシーンです。田中愛子が「自分のことを忘れないでほしい」と言ったのに、プンプンの日々の中でその記憶が薄れていく様子が描かれています。これが人間らしくて切ないですね。
中盤から後半にかけての展開は、虚無感や苦悩、そして喪失感が続きます。プンプンの視点から人間の醜い本性が描かれつつも、主人公への愛おしさが感じられます。
夢の中で田中愛子に「ごめんね、僕は嘘つきだよ」と謝るシーンも印象的です。約束を守れなかったことを素直に謝るプンプンに心を打たれます。
ファンの感想も色々ありますが、プンプンと田中愛子の逃避行が特に共感を呼んでいます。プンプンが徐々に記憶を薄れさせる姿は、過去と決別し日常に戻る姿をリアルに描いています。