この記事では、銀の匙:完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。

「銀の匙」ですが、2025年3月現在、完結しております。本作は週刊少年サンデーにて2011年より連載が開始され2019年に完結しております。
銀の匙とは
『銀の匙 Silver Spoon』は、北海道の農業高校を舞台にした学園漫画です。
作者は『鋼の錬金術師』で知られる荒川弘(あらかわひろむ)で、実体験をもとに描かれています。
主人公の八軒勇吾(はちけんゆうご)は進学校に挫折し、将来を見つめ直すために農業高校へ入学します。
酪農や畜産、食品加工などの授業を通じて、命と向き合う厳しさや働く意味を学びながら成長していく物語です。
農業高校という舞台は、珍しさとリアリティがあり、多くの読者の関心を集めました。
作者は実際に農業高校を卒業し、農家で育った経歴を持ちます。
作中の細かな描写や農業高校ならではの行事、学生寮での生活には、現場で得た知識がにじみ出ています。
たかねぎは、高校時代に進路に悩んだ経験があり、主人公の姿に共感することが多くありました。
作品はテレビアニメ化や実写映画化もされ、幅広い世代に知られるようになりました。
農業を題材にしながらも、進路や家族との関係、自立について深く掘り下げている点が、多くの人の心に響いたのではないかと考えています。
完結しているか?をご紹介
「銀の匙」ですが、2025年3月現在、完結しております。本作は週刊少年サンデーにて2011年より連載が開始され2019年に完結しております。
単行本は全15巻発売され、2013年、2014年にはアニメが放映されました。
また、2014年には実写映画化もされており数少ない実写が成功した漫画作品の一つとなりました。
打ち切りだったのか?をご紹介
本作ですが、打ち切りではございません。
ネット上では打ち切りではないかとのウワサが出ておりますが、本作はきちんと計画された最終回を迎えた作品であり、打ち切りではありません。
では、何故打ち切りだと言われるかについてですが、第一に連載途中から不定期連載となり休載が多かったことです。
本作は作者の荒川先生が途中から多忙であったりプライベートが忙しくなったりがあり休載が多くなりました。
そのため週刊雑誌の連載で8年連載したのにもかかわらず単行本は15巻と少なめになっております。
しかし、頻度は少なくともマンガの内容は濃く、人気も2クールにも及ぶアニメ化や実写映画化の成功等、陰りが見えたことはありません。
なお、最終回で一気に4年経過したことも打ち切りだと言われている所以ではありますが、一気に年代を経過させることは最終回の手法としては一般的で打ち切りだと言われるほどではありません。
連載途中で不定期連載となったり長期休載になったりしたことでファンの中には不安になった方もいらっしゃると思いますがそうした不安が最終回で一気に打ち切りというウワサに変わったのでしょう。
本作は打ち切りというわけではありませんのでご安心ください。
アニメ3期の動向は?をご紹介
アニメ3期ですが、残念ながら特に情報はありません。
原作の完結とアニメ2期放映からかなりの期間が空いているため今後続編がアニメ化する可能性は低いと思われます。
また、本作のアニメはノイタミナ枠で放映された作品でして、現在話題のフジテレビ出資となっております。
アニメにどの程度影響あるかは未知数ですが、コロナ禍や様々な騒動によって続編の機会を逃してしまっている可能性もございます。
まだ本作の人気はありますので、希望は持てませんが今後の動向を待ってみましょう。
作者のコメントをご紹介
本作の原作者である荒川弘先生ですが、本作に関して以下のようなコメントを残しております。
「皆様に支えられまたひとつ物語を完走させる事ができました。大感謝」。
荒川弘先生は本作の連載中、プライベートが忙しくなるといった色々なトラブルに見舞われ不定期連載や長期の休載をしておりました。
鋼の錬金術師時代は自身の出産があっても休載をしないことで有名でしたが、本作連載中には家族の療養等、作者の漫画家人生においても類を見ない出来事がたくさん起こり、この作品を最後まで完結させることは作者にとってもかなり厳しかったのでしょう。
なお、荒川弘先生は本作の構成を連載当初から想定しており、1年生編を描き終えた後は2年生編をサラッと描き、3年生編で結末を描くと考えていたようで、おそらく描きたいものは全て書き尽くしたのであったと思われます。
ネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介

札幌に住まう一般家庭の少年、八軒勇吾は学力競争への嫌気と父親との確執から全寮制である農業高校へと進学いたします。
そんな農業高校ですが、農家出身でない八軒にとっては驚きの連発で家畜の世話等、これまでやったことのない普通の高校生ならやらないことをやっていくのですが、個性豊かなクラスメイトに囲まれ四苦八苦しながら過ごしていくのでした。
「銀の匙」の面白いところ、見どころですが、農業高校という普通の高校とは異なる授業を扱う高校を舞台に命の大切さや農業、畜産業などのおそらく普通の高校生が学ばないであろうことを取り扱っているところです。
また、登場するキャラクターは全員個性的で、面白おかしい農業高校ライフを楽しむことができます。
漫画(最終巻)のネタバレを含むストーリーをご紹介
最終巻では3年生の12月に大学受験することになった八軒の受験から始まります。
しかし、それにはまず父親の説得が必要でしたが、それは父親の賛成によってスグに解決いたします。
元々、父親との確執から農業高校進学を決めた八軒でしたが、農業高校での3年間を通じてようやく父親との関係性に区切りをつけることができたのでした。
このように始まったたった2ヶ月の大学受験ですが無事に合格し、八軒は学生起業家としての人脈を広げるための農大へ進学するのでした。
こうして、物語は結末へと向かいます。農大を卒業した4年後、八軒はロシアへとやってきていました。
そこでは駒場が農地を開拓しており、二人は夢を語り合って本作は完結いたします。
アニメ(最終回)のネタバレを含むストーリーをご紹介
駒場の中退やアキの大学進学等、様々なことを受けた八軒は実家へと戻り父親と久しぶりに対峙します。
入学前と変わらない父親の様子に八軒はたじろぎますが、反論します。
農業高校で培った様々な経験、それが八軒を強くしたのでした。
しかし、結局父親とは理解しあえず、実家から逃げるように帰ります。
「経済動物にもチャンスがあるのに一度失敗した自分は何もしてはいけないのか」
そのことに悩んでいた八軒でしたが、多摩子の指摘によって「最初のチャンスから逃げ出したのは自分である」ということに気づき、さらには自分が失敗した大学受験をアキに投影しているのではないかということに気づき、アキに告白します。
そのことを聞いたアキはあっけからんと八軒が頑張っていることを教えてくれたのです。
こうして、また一つ成長した八軒は前とは違う自分を目指して頑張りつづけるのでした。
映画(ラスト)のネタバレを含むストーリーをご紹介
中高一貫の進学校から農業高校に進学した八軒でしたが、普通の高校と異なるところに四苦八苦しながらも個性の強いクラスメイトたちと楽しい学校生活を送っておりました。
しかし、そんな中クラスメイトの一人である駒場の実家が経営不振で借金を抱えるようになり、苦悩の果て学校を中退することを決めてしまいます。
さらには駒場の実家の連帯保証人となっているアキの実家にも飛び火し、ジョッキーを目指すアキがかわいがっていた馬、キング号を売ることになってしまうのでした。
元気のなくなった駒場とアキの二人を勇気づけるため、八軒は来る学園祭でばんえい競馬を行うことを決意します。
教師の許可を得て競馬をするためのコースを作り、見事学園祭でばんえい競馬を行いアキとキング号を走らせることに成功するのでした。
こうして、アキの夢であったキング号と走ることも実現させ今回の事態に引け目に感じていた駒場への勇気付けにも成功させ八軒は家族と向き合うこと力を手に入れたのでした。
ネタバレ①駒場のその後はどうなった?をご紹介
作中で離農によって高校を中退することになった駒場ですが、自分の牧場を持ちたいという夢を叶えるために日本とロシアの合併会社に就職し、ロシアと北海道をつなぐ仕事をしているようです。
いずれはロシアに牧場を作り、北海道で豚を育てる八軒と協力しあおうと最終回で話合うのでした。
話題①高校のモデルはどこ?をご紹介
「銀の匙」に登場する大蝦夷農業高等学校は実在する高校である北海道帯広農業高等学校をモデルにしております。
こちらの高校ですがなんと作者である荒川弘先生が卒業した高校でもあり、作者が実際に体験した学生生活が作中に反映されております。
また、実写映画の撮影も同じく北海道帯広農業高等学校でロケを行ったそうです。
話題②モデルになった聖地をご紹介
「銀の匙」では北海道帯広農業高等学校の他に聖地がいくつかあります。
高校名からもわかる通り、本作は帯広が舞台となっており、帯広の中心であるJR帯広駅付近などは作中で何度も登場いたします。
また、作中で登場する大蝦夷神社は帯廣神社がモデルとなっており随所で帯広が使われております。
そして、聖地として欠かせないのが作中でもそのままの名前で登場した帯広競馬場です。
ばんえい競馬と呼ばれる引き馬を使った競馬が行われるこの競馬場は作中でもアキの憧れの地として登場いたします。
なお、実写映画では乗馬の撮影は帯広畜産大学で行われていたようでそちらにも聖地がございます。
銀の匙 :完結?最終回(漫画・アニメ・映画)・結末のファンの感想・考察をご紹介

この漫画の連載を初めて聞いた時、ワクワクというよりも不安が勝りました。
というのもこの作品の作者である荒川弘先生は2000年代を代表とするダークファンタジー「鋼の錬金術師」の作者であり、あれだけダークな物語を描いていた人の日常系マンガと聞いてホントに面白いのかという想いの方が強かったのですが、フタを開けてみればビックリ、農業高校という普通とはちょっと違った高校を舞台に繰り広げられる本作は時に面白く、時に悲しく、時に成長を感じられる作品でした。
家畜を通じて生命を学ぶという姿勢に作者の価値観がダイレクトに伝わってきて面白いながらも学べる作品です。
また、個性的なキャラクターがたくさん登場し、日常系でも飽きを感じさせない内容となっているのも非常に良いですね。
アニメは残念ながら2期の中途半端なところまでしか映像化されませんでしたが、クオリティは高く、何よりマンガのキャラクターたちが動いて話すというところが魅力的で続編が出てほしい作品の一つです。