この記事では、アニメ・漫画沼20年のたかねぎが不滅のあなたへ:完結?最終回の最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!? のご紹介をしています。
「不滅のあなたへ」、新たな舞台「来世編」が幕を開けます。現世編の感動的な完結から一転、これから始まる来世編にはどんな物語が待っているのでしょうか。私、たかねぎは、その先の展開に胸を躍らせています。この記事では、来世編への期待と現世編の振り返りを、お届けします。
不滅のあなたとは
「不滅のあなたへ」とは、大今良時氏による日本の漫画作品です。この作品は、2016年から「週刊少年マガジン」にて連載され、第43回講談社漫画賞少年部門を受賞しました。2020年には第1部が完結し、その後「現世編」と「来世編」が続きました。
2022年2月時点で累計発行部数は300万部を突破しています。
作品の魅力は、不死身の存在「フシ」というキャラクターの成長と変化にあります。フシは、物体の性質を写し取る能力を持ち、周囲の人物との出会いや別れを経験していきます。
不滅のあなたへ:あらすじ
不滅のあなたへ:前世編完結!最終回のあらすじ
王都レンリルでの戦いが終わった後、フシは“ノッカー”を撲滅するために世界中を自身の根で覆うことを目標としました。自身を広げることに意識を集中させ、身体は眠りについたようになります。また、仲間たちには自分の人生を送るように告げます。
フシが長い時を経て自身を広げる最中、仲間たちは各々の人生を生きます。フシの下で死を選ぶ者。眠り続けるフシを守る者。元の暮らしに戻る者。自由気ままに生きる者。フシの下を去ったカハクもフシのために命を捧げます。
こうして、前世編は終わりますが、フシたちの物語は続きます。世界中に根を伸ばしたフシは再び人の姿で目を覚ますと新たな時代へ向かうのでした。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回のあらすじ
“ノッカー”との戦いも一時的に終わり、観察者である“くろいの“もこの世から姿を消してしまいました。すべての問題を解決できたわけではありませんが、平和を取り戻したフシたちは現世での日常に戻ります。学校へ通ったり、自分の好きなことを始めたり各々現世での生活を続けました。
フシが現世に現れてから60年後。ユーキの葬式と共に現世で出会った仲間たちの結末が描かれます。
こうして、現世編は終わりを告げます。前世編と異なり、最後は仲間たちと共に次の時代へ向かう描写でフシと仲間たちの成長が感じられるラストでした。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、漫画・前世編のネタバレを含むストーリーをご紹介
前世編ではフシの成長が様々な時代で様々なカタチとして描かれています。ここではその前世編について少しご紹介いたします。
フシは名のない謎の球から始まります。刺激を受けることでその相手をコピーし、変身することができる能力を持つ球は石や苔そして、狼へと変化を遂げます。狼となった彼は初めて人と出会い、別れと共に人への変化を遂げますがまだ感情のないただの動く屍のような存在でした。
そんな存在にフシという名前と大きな感情を与えたのが少女マーチでした。しかし、マーチもフシの目の前であっけなく死んでしまいます。このように前世編ではフシの成長に関わった人物たちは例外なく死んでしまいます。たくさんの人と出会い成長し、別れが来る。悲しいようですが、変身能力を持つフシにとって、人との出会いは新しい姿を手に入れることになり後々大きな力となります。
そして、前世編を語るうえで欠かせないのが“ノッカー”と呼ばれる人類の敵の登場です。
“ノッカー”はこれまでフシが得た姿を奪うことができ、フシの成長に合わせるようにこの“ノッカー”との戦いが話の主体となります。
前世編のラストでは“ノッカー”との戦いに一時の終止符が打たれることになりますが、詳細は本編でご確認ください。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、漫画・現世編のネタバレを含むストーリーをご紹介
現世編では私たちの良く知る現代の日本が舞台でストーリーが進みます。“ノッカー”がいなくなり、平和になった時代でかつての仲間たちを復活させたフシはユーキという少年の家で仲間たちと共に平和を謳歌します。
しかし、“ノッカー”はいなくなったわけではありませんでした。
平和な日常が続く中、ハヤセの子孫であるミズキが母親を殺したことでこれまで平和だった物語が大きく動き始めます。殺したはずの母親が生きておりなんとノッカーがミズキの母親の身体に寄生していたのです。
現世編での“ノッカー”は目に見えないほど小さなウイルスのような存在となり、人間と共存していたのです。以前のように直接人間の命を狙うことはなく、人間に寄生し、感情を持って行動するようになった“ノッカー”。その新しい“ノッカー”たちとの戦いが平和な日常を交えつつ描かれます。
前世編はフシの成長が描かれる物語でしたが現世編はフシが大人になる物語です。仲間たちと交流しながらフシやそれぞれの悩みや感情がぶつかりあい、人間として一皮むけていきます。
魅力的なエピソードがたくさんありますので、詳細はぜひ本編をご覧ください。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、アニメ:1期の見どころをご紹介
2021年4月から放映されたアニメ第1期。今回はその見どころについてご紹介いたします。
アニメ第1期の見どころは何と言っても主人公であり不滅の存在であるフシと出会うことで運命が変わる人たちとの出会いや別れ等、人生を考えさせられるような深いストーリーです。
フシと関わる人たちはみな様々な境遇を持っております。例えば、第1話で出会う名もなき少年は極寒の土地にたった一人で生活しています。彼の集落の人たちは暖かい南の土地を目指して数年前に旅立っており、彼もまた豊かな南の大地を目指して旅に出ます。
このとき、フシはまだ生まれたばかりでオオカミの姿だったがため少年と話をすることはできず連れられるがまま旅に出るのですが、極寒の土地での旅は厳しく少年が求めた南の大地にはついぞたどり着くことはできませんでした。
この話は悲しい別れの物語ですが、アニメ第1期にはこの他にも心温まるストーリーや感動的なストーリーがありますので、ぜひ本編をお楽しみください。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、アニメ:2期の見どころをご紹介
2022年10月から放映されたアニメ第2期。今回はその見どころについてご紹介いたします。アニメ第2期は原作のサールナイン島編から王都レンリル編までがアニメ化されています。
第2期一番の見どころはズバリ、“ノッカー”との戦いが佳境となる王都レンリルでの戦いです。
フシだけでなく人を襲うようになった“ノッカー”は世界各地で活動していました。人死を恐れるフシはすべての人を助けようと活動を始めますが限界を知ります。そして、ジャナンダ島でトナリに言われた言葉を思い出し共に“ノッカー”を倒す仲間を探すことが目標となります。そして、カハク、ボンを始めとした仲間たちと出会い、王都レンリルで“ノッカー”との総力戦が始まるのです。
また、戦いだけでなくフシの仲間となる者たちの背景や街の人々の背景が描かれその一つ一つが魅力的なストーリーとなっているのも見どころの一つです。
第1期、第2期合わせて言葉だけでは伝わり切れない面白さが詰まった作品ですので、ぜひ、一度本編を観てみてください。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、アニメ:1期のネタバレを含むストーリーをご紹介
このアニメの主人公フシはどんなものでも写し取り、その姿に変化する能力を持っています。そして、身体が死んだり、老いたりすることもありますが、死ぬと蘇り元に戻るいわゆる不滅の能力を持っています。
この物語はこのフシが様々な人と交わりながら人間を学び成長していく物語です。
そして、アニメ1期ではフシが生ける屍のような存在から一人の人間として完成されるまでが描かれています。名前のない少年からはフシのベースとなる人間の身体を、ニナンナの少女マーチからは母親と名前、人間らしさを、老婆ピオランからは言葉と死を、タクナハの少年グーグーからは兄弟を、ジャナンダ島の少女トナリからは仲間を、フシはそれぞれ学び獲得し、成長の糧としていきます。
しかし、そんなフシを邪魔する存在もいます。“ノッカー”と呼ばれる敵はフシの変化する能力で得た人間や動物の姿を奪い去り、フシを最初の何もない謎の“球“の状態へと戻そうとします。始めは1体ずつ襲ってきていた“ノッカー”もジャナンダ島では複数体の“ノッカー”がフシと周りの人間を襲うようになり、フシも対抗するためには力が必要だと気づきます。
ざっくりとストーリーをご紹介いたしましたが、不滅のあなたへの魅力はここでは伝えきれません。ぜひ、本編を視聴してみてはいかがでしょうか?
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、アニメ:2期のネタバレを含むストーリーをご紹介
ピオランの死後、人が死ぬところを見たくないと思い始めたフシ。アニメ2期ではそんなフシと“ノッカー”の壮絶な戦いが描かれています。
第2期でキーとなるのは仲間です。不滅であるフシは人の死に対して酷く敏感になっていました。そんな彼が信用できる仲間それが2期では重要となります。
まず、最初に仲間となるのはカハクです。フシの守護団を自称する団体で、かつてマーチを殺したハヤセによって作られた組織であり、カハクはハヤセの子孫です。フシにとって遺恨のある団体ではありますが、“ノッカー”に対抗する組織として活動しているため仲間となります。
次に仲間となるのはウラリス王国のボンシェン王子です。彼は王子であることはさることながら、フシとは違った特殊能力を保持していました。それは死者や精霊を見て話すことができる能力です。ボンの能力により、フシに隠されていた能力を暴くことができました。
最後にカイ、ハイロ、メサールの3人です。この3人はボンによってフシの仲間となるために集められた者たちです。それぞれが強力な力を持ち、フシの能力によって何度でも蘇る不滅の戦士として活躍いたします。
この仲間たちと共に“ノッカー”との総力戦が始まります。この場ではご紹介いたしませんが毎回見逃せない展開が続き、最後には大団円でアニメ第2期が終了いたします。気になる方はぜひ、本編をご覧ください。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、来世編の今後予想をご紹介
原作の19巻から始まった来世編。ここでは来世編のあらすじを紹介しつつ今後どうなっていくのか予想したいと思います。
はじめに、来世編はカイバラ・サイバネティックスという企業によって人類が支配されたディストピアが描かれています。なお、この企業はかつての守護団であり、人類に配られているタグチップには“ノッカー”が入っています。そして、物語のキーとなるのは一体の名のない人形(ロボット)です。物語は人形視点で始まり、フシたちへとつながっていきます。
それでは来世編のあらすじを軽くしたところで今後どうなっていくのか予想に入ります。
まず、現時点では人形の秘密についてほとんど明かされていません。人形を作ったのはミズハのクローンで、なぜか企業(“ノッカー”)は人形を追っています。また、“ノッカー”は願いをかなえる球も探しています。
これらの情報を踏まえると“ノッカー”の目的は「フシと同じく不滅になりたい」ではないでしょうか。人形にはそのための情報が宿っているまたは人形自体が球に近しい存在でそれで狙われているのではないでしょうか。
前世編では敵対し、現世編では共存してきた“ノッカー”ですが、カハクやミズハに宿っていた“ノッカー”の目的は一貫してフシへの愛着です。その愛着がフシと同じになりたいという目的に変わったのではないか、そう思います。
しかし、フシにとってそれは受け入れがたい事であるため、またしても“ノッカー”とは共存しえない結果に終わるのではないでしょうか。
(2023年11月末時点の予想です)
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回、ファンの反応を一部ご紹介
現世編最終回を見たファンたちの感想は・・・
おおむね、良いものでした。
中にはこのような厳しい意見もありました。
前世編が良すぎたため現世編の評価が低めに見られがちですが、現代を舞台にしたヒューマンドラマとしてかなり完成されていますので、前世編含めて一読してみるのもおすすめです。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回を紹介する動画をご紹介
こちらの動画ではアニメ2期全体を通しての感想及び考察がされております。
動画全体的に『不滅のあなたへ』の愛が感じられる内容になります。キャラクターごとにどのようなキャラクターで物語(フシ)とどのように関わりどのような役割を果たしているのかわかりやすく説明されております。
また、この方は話ごとに感想や考察を投稿されておりますので、気になる方はぜひ、チェックしてみてください。
不滅のあなたへ:現世編完結!最終回を体験したファンの感想・考察をご紹介
不滅のあなたへ現世編も終わり、ついに来世編へと突入いたしました。ここでは現世編の感想と考察について紹介いたします。
最終回を読み終えて最初に感じたのは『現世編が終わった』ことよりも『来世編への期待が大きい』というところでした。ミズハの父親に宿っていた“ノッカー”が最後に言った言葉等、伏線らしきものがあり、現世編が終わったという達成感よりも次の物語が始まるというワクワク感が勝った形ですね。
では、総括して現世編がどのような物語なのかというとフシが仲間たちや現代人たちとの交流をしながら大人になっていく物語だと私は思いました。
物語の中では私たち現代人の日常にはびこっているような不安や希望が描かれたりして、ざっくりと言えば等身大な印象を受けました。それゆえに前世編のような壮大なファンタジーはあまりなく、ありふれた日常がメインでした。しかし、ミズハやみもり等、“ノッカー”たちや仲間たちの想いを聞くことで人間として大切なことを学んでいきました。
これらにより、現世編の最後には大人になってきたフシの総括として、“くろいの”の役割を受け継がないという決断に至ったのだと思います。