この記事では、がっこうぐらし :完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。
がっこうぐらしは2020年1月号をもって完結し、単行本全12巻が発売されました。物語は終末感に包まれた学園生活の中で生き抜く少女たちの姿を描いていました。最後のラストシーンでは、彼女たちがそれぞれの未来に向かう様子が描かれ、感動的な幕引きとなりました。
がっこうぐらし とは
「がっこうぐらし!」は、海法紀光(にとろぷらす)さんが原作、千葉サドルさんが作画を手掛けた日本の漫画作品です。2012年7月から2020年1月まで、「まんがタイムきららフォワード」に連載されました。
この作品は、ゾンビが突如出現し、社会が崩壊する中で、少数の女子学生たちが学校に立てこもりながら生活を続けるという設定です。しかし、一般的なゾンビ物と異なり、キャラクターたちは可愛らしく、物語の序盤は特に「日常系」のほのぼのとした雰囲気で描かれています。
原作者の海法さんによると、この作品は従来のゾンビものにあるバトルアクションとは異なるアプローチを意図しており、登場人物たちの日々の生活と心理的な成長に重点を置いています。
2015年にはテレビアニメが放送され、2019年には実写映画が公開されたことで、さらに多くのファンに受け入れられました。また、原作漫画の完結後には「がっこうぐらし!〜おたより〜」と題された続編も連載され、登場人物たちのその後の生活が描かれました。
このシリーズの累計発行部数は280万部を突破しており、そのユニークな設定と魅力的なキャラクターたちが、幅広い読者に愛されていることがわかります。
がっこうぐらし :完結しているか?をご紹介
がっこうぐらしですが、2024年現在完結しております。まんがタイムきららフォワードにて連載していた本作は2020年1月号にて完結いたしました。
単行本は全12巻で最終巻は2020年1月10日に発売されそれ以降本作に関わるアンソロジー作品や後日譚等はでておりません。
がっこうぐらし:なぜ打ち切りといわれたのか?理由をご紹介
おそらく、このウワサは単純に人気の問題だと思われます。
ゾンビパニックによって日常が壊され高校での生活余儀なくされてしまった4人の少女がメインキャラクターの本作ですが、ストーリーは高校での日々を描いた高校編と高校を脱出した後を語る大学編、そして終章にあたるランダル編の3つに分けられます。
このうちの、高校編までアニメ化され人気を博しましたが後続に当たる大学編の人気があまりなくそのまま終章に入ってしまったのではないかとウワサされています。
ですが、大学編自体が既にランダル編への布石となっており、また、面白さの要素が高校編に詰まっていることから原作者としては高校編でやりたいことをやり切ったのではないかと推測されます。
そのため、高校編以降の大学編やランダル編はあくまで完結に向けての消化試合のようなものだったのかもしれません。
高校編までのストーリーは良かったもののそれ以降失速した感じなので、読者としては打ち切られたのではないかと思っても仕方ありませんね。
がっこうぐらし:最終回がひどい?をご紹介
がっこうぐらしの最終回は特効薬の開発によってゾンビパニックが収まりキャラクターたちはそれぞれの道を歩む…と言ったものでした。
これだけを聞くとひどい要素はないと思われますが、そこに至るまでの展開が早くこれまでいくつかあった伏線がうまく回収されていないなどがあり、それが酷いと言われている所以になります。
たしかに物語を順に追っていると感染したはずのくるみの症状がひどくならなかった理由には納得いきますが、いわゆるご都合主義なところが多く違和感ありありに感じてしまいます。
冒頭の話がすごく良いだけに最終回付近の拙さが少し目立ってしまいますね。
なお、最終回の考察をされる人の中にはこれまでの作中の描写がチグハグであることから世界は実はループしているのではないかとの説を広げている方もいますが説明もあまりなく確定する情報もないためおそらく間違いだと思われます。
がっこうぐらし :完結?ネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介
がっこうぐらしではゾンビパニックによって高校で生活を始めた4人の少女たちの日常を描いた物語です。
この作品で特筆すべきは主人公ゆきです。ゆきは4人の中でもとびきり明るい普通の女の子ですが、過去ゾンビによって大好きな教師(めぐねぇ)を失ったことにより、現実逃避してしまい、ゾンビパニックが起こっていない日常を今でも送っていると思い込んでいます。
高校で暮らしているのは「学園生活部」という部活動によるものと思い込み、誰もいない教室でいないはずのクラスメイトと授業を受けたりしています。
周囲の女の子たちはそんなゆきのために芝居に付き合ったりして助け合いながら高校での生活を続けていきますが、食料も乏しくずっと高校にこもるわけにもいかないのでたまにショッピングセンターへ行ったりして必要な物資を集めたりします。
がっこうぐらしの一番の魅力・見どころは登場キャラクターたちの人間関係とそれぞれの過去を巡るドラマが魅力です。特にゆきがどうして今の状態になってしまったのか、めぐねぇとの関係性等がとても面白いです。
がっこうぐらし :完結?最終巻(漫画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
前巻までにゾンビ化の原因がランダルという会社が研究していたΩというウイルスで、ゆきたちが通っていた高校の水源としていた沼にはその抗体が含まれていることが明かされました。
くるみが学校でゾンビ化しなかったのは学園生活部の活動で普段から抗体を持つ水を飲んでいたからでした。
その水がこのゾンビパニックを終結させることができると信じた学園生活部の面々は自分が暮らしていた高校「巡ヶ丘高校」へと向かいます。
しかし、その途中でみーくんがかつての友人のゾンビに襲われてしまいます。たまたま近くに来ていたランダルの兵士によって助けられますが、不意を突かれたため噛まれていました。
みーくんは兵士から2日後に核兵器が落とされるという話を聞き、このままでは希望の水源もろとも吹き飛ばされてしまうことを知ります。そして、ゆきたちは通信機を用いてランダルに「わたしたちはここにいます」と言い、抗体があることを伝えました。
こうして、ゾンビパニックは終結し、ゆきはめぐねぇと同じように教師として人生を歩んでいくのでした。
がっこうぐらし :完結?最終回(アニメ)のネタバレを含むストーリーをご紹介
前話までに長雨の影響で学校にゾンビが集まり、バリケードや学校で生活するための施設が大勢のゾンビや雷によって壊されてしまうなど、ゆきたちはピンチに陥っていました。
くるみはゾンビになっためぐねぇに噛まれ生死の間をさまよい。4人が飼っていた犬の太郎丸もめぐねぇに噛まれてしまいました。
そんな状況下でゆきは校内放送を使ってゾンビたちを学校の外へと誘導しました。ゾンビが存在する現実から逃避をしているゆきですが、心の奥底では理解しており仲間を助けるために行動したのでした。
最終的にくるみは一命をとりとめましたが、学校にあった発電設備や屋上菜園等がゾンビによって荒らされてしまい学校で生活を続けることが難しくなってしまいました。
そのため4人はついに学校から抜け出すことを決意することになります。
ゆきのために卒業式を開き、めぐねぇの車で新天地を目指すところでアニメは終了いたします。
がっこうぐらし :完結?ラスト(映画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
映画では原作とほとんど同じような内容となります。ゾンビパニックが発生した世界で高校生のゆきとくるみ、りーさん、みーくんが学園生活部の部員として日常を送るといった内容です。
原作と同じくゆきはゾンビパニックのショックで現実逃避をしており、いつもどおりの日常を送っていると思い込んでいます。また、めぐねぇの存在も原作通りになっており、死んでいるのにゆきの妄想を通して生きているように見えてしまっていました。
最終的にはゾンビが学校に押し寄せてきたことにより学校で暮らすことができなくなり、卒業式を経て、4人で外の世界へと車で抜け出す内容となります。
映画の内容は思った以上に良い出来でした。原作の良いところを活かしつつ、1時間半という実写映画の尺に学校から卒業する話までをうまくまとめられていると思います。
がっこうぐらし :完結?最終回、ネタバレ①るーちゃんの正体は?をご紹介
りーさんが小学校で見つけた女の子るーちゃんですが、その正体はクマのぬいぐるみでした。
小学生の妹がいるりーさんはゾンビパニックによって妹が通っていた小学校も巻き込まれてしまったことを思い出し、小学校で見つけたクマのぬいぐるみを自分の妹だと思い込んでしまいます。
なお、高校で学園生活部として活動していた時は生活に必死で気づかなかったという背景があります。
高校にいた頃はみんなのお姉さんのようなポジションだっただけにるーちゃんによって精神的に参ってきているということがわかり戦々恐々してしまいました。しかし、そんなりーさんをゆきが支えており、やはりみんなの精神的支柱はゆきということがよくわかりますね。
がっこうぐらし :完結?最終回、ネタバレ②ゆきの正体をご紹介
ゆきは物語中ではゾンビパニックの中でも元気はつらつで色々と残念な子という印象です。そんなゆきの正体というわけではございませんが、作中ではなんだかんだ言ってみんなの中心にいるキーマン的ポジションです。
物語冒頭、ゆきは現実逃避によってゾンビパニックになる前の学校を妄想して、悲しい世界の中で一人だけ楽しい学校生活を送っている女の子でした。周りのりーさん、くるみ、みーくんはそんな彼女の笑顔を守るために苦しい状況の中、現実と向き合います。結果論ですが、ゆきの存在は学園生活部の3人の精神を安定させる重要な役割を果たしています。
救助もこなければ、周りはゾンビだらけ。かろうじて学校に発電設備や屋上菜園などの生活できる環境が整っているため生き抜くことができていますが、10代の少女たちにとって本当に苦しい状況です。ゆきの笑顔のおかげで全員生き抜こうと頑張れるのです。
最終巻ではゆきの頑張りによって全員救われるというラストですが、これまで笑顔でみんなを支えてきた彼女が世界に向けて同じようにふるまうというのは本当に良かったです。
がっこうぐらし :完結?最終回、話題①4人が車に乗って学校を出ていくシーンで町の家などが全部窓が割れていたのは何故?をご紹介
アニメ最終回でゆきたち4人が学校から脱出する際、町の家の窓が割れていたという話ですが、詳しい原因はよくわかっていません。ですが、作中の説明や描写でなんとなく原因について察しをつけることができます。
がっこうぐらしで登場するゾンビ(作中では彼ら)にはある特徴があります。それは生前の行動を繰り返すことです。例えば学生のゾンビだと毎日学校へ通おうとしますし、会社員だったら会社へ通勤しようと生前の行動を模倣します。
アニメ最終回付近で起きた大雨の描写ではゾンビたちが校舎の中へたくさん入りこんでいきますが、それは雨だから雨宿りのために校舎へと向かったわけです。
それと同じように町中にいるゾンビたちは生前の行動を模倣しようとしているので町中をあちこち動き回ったりして生存者がいれば襲ったりするため、町が荒廃していったものだと思われます。
あと、こちらはただの想像ですが、ゆきの見ている世界との対比を描いている可能性もあります。作中、学校の窓ガラスが割れているのにゆきの中では割れていないことになっているという描写があり、ガラスが割れている=現実世界、ガラスが割れていない=妄想世界という風に描写している可能性があります。
その場合だとわざと町中の家々の窓を割らせここは現実であることを示唆しているかもしれません。
がっこうぐらし :完結?最終回、話題②最後ゆきたちが描いた絵を拾っていた人って誰?をご紹介
こちらはおそらく第2期への伏線として登場させたのだと思いますが、手紙を拾ったのは原作の大学編で登場する出口桐子というキャラクターです。
学校を出たゆきたちが向かった先の大学で出会う大学生でサークルの代表を務めております。大学の中での派閥は穏健派で外部からやってきたゆきたちは桐子と積極的に関わっていくことになります。
アニメのラストシーンでなぜ、桐子に手紙を拾わせたのかは正直わかりません。
なお、原作はアニメ版と少し異なり、救助ヘリのパイロットが手紙を拾っております。そのパイロットはその後再登場するわけでもなかったので、アニメ版では別のキャラクターにその役割を持たせたのかもしれません。
アニメ2期が製作されることは絶望的ですので、手紙を拾った後どうなるのか、アニメでは今後どのように展開させる予定だったのかは不明です。
がっこうぐらし :完結?最終回、関係者・ファンのコメントをご紹介
がっこうぐらしについてファンたちのコメントについて一部紹介します。
『沖縄遠征で生で観られなかった『がっこうぐらし』の最終回を観たんだけど…。ううっ、太郎丸切ねぇ…。そしてみんなを見送るめぐねえが、めぐねえがああぁぁぁぁっっーーーーーーーーーーーー!! #がっこうぐらし #gakkougurashi』
『がっこうぐらし最終回まで見たけど、もう号泣してしまった……😭
ほんともう悲しいわ。けど面白かった!
控えめに言って神
#がっこうぐらし』
こちらはアニメの最終回についての感想ですね。アニメは原作よりも感動要素に割り振っており、最終回は泣けますね。
『がっこうぐらし!最終回まで読みました...!
みんなよくがんばったね。
#がっこうぐらし』
こちらはマンガの最終回に対するコメントです。
過酷なゾンビ世界を生き抜いたキャラクターたちにがんばったねと言いたくなる気持ちはよくわかります。
こちらで以上です。全体的に好評なコメントが多くあった印象でしたね。
がっこうぐらし :完結?最終回(アニメ・漫画)・結末のファンの感想・考察をご紹介
がっこうぐらしはアニメから入りこみましたが、第1話の叙述トリックを使った仕掛けに大変驚かされた印象が強いです。私は普段、事前情報なしにアニメを観ることが多いのですが、がっこうぐらしには意表を突かれてしまった感じです。アニメのクオリティはよくあるアニメと同じで作画がすごく良いというわけではありませんが、制作側のこれをしたい。これを魅せたいんだという気持ちが強く伝わってきた作品でもあります。
もちろん、原作マンガのストーリもとても良いのですが、アニメ化に際しての改変された構成がとても整っていて冒頭の仕掛けも相まって面白さが際立った作品だと思います。
原作の方もストーリは全般的に良いですね。ただ、やはり、高校編以降の大学編やランダル編が個人的には消化試合に見えてしまって少し残念に感じました。りーさんを深堀りできたのはとても良かったのですが、求めていたものとは少し違うなぁという気持ちの方が強かったです。
終わりよければ全て良しではないですが最終回はとても良かったと思います。ゆきがめぐねぇからもらった大切な気持ちが伝わってきて本当に良かったです。もうほぼ絶望的だと思いますが、アニメ第2期をやってほしい作品の一つですね。