この記事では、ジパング:完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!打ち切りなのか?|ファンが徹底考察!?のご紹介をしています。
ジパングの物語は終わりを迎えました。最終回の結末がファンの間で大きな話題となっています。終わり方には様々な意見があり、打ち切りなのかどうかも議論されています。
ジパングとは
『ジパング』は、かわぐちかいじ先生によって描かれた日本の漫画で、2000年から2009年まで『モーニング』に連載されました。この作品は、累計発行部数が1500万部を超えるほどの人気を博し、2002年には講談社漫画賞一般部門を受賞しました。
さらに、2004年にはテレビアニメ化もされ、多くのファンを獲得しましたが、全26話で原作の満州編序盤で放送が終了しました。
たかねぎとしては、この『ジパング』がただの時間旅行ものではないことを強調したいです。物語は、現代の自衛隊のイージス艦が第二次世界大戦中にタイムスリップするという、歴史と現代技術の融合によって新しい視点から戦争を考察する作品です。
読者は、歴史の"もしも"を追体験しながら、平和の大切さや人間性について深く考えさせられます。
また、2012年には『ジパング 深蒼海流』が連載開始しましたが、こちらは平家と源氏の戦いを描く作品で、『ジパング』とは直接的な関連はありません。2018年からはアンコール刊行もされており、新旧のファンに向けて再び注目されています。
ジパング:なぜ終了?打ち切りなのか?をご紹介
2004年にアニメ化もしたジパングですが、原作であるマンガの連載は2009年に終了しております。最後の展開があまりにも急だったため、ネット上では打ち切りと言われておりますが、本当です。
沈黙の艦隊で有名となった作者「かわぐちかいじ」によるジパングは当初、現代のイージス艦が太平洋戦争中の1942年にタイムスリップするという内容で話題となりアニメ化までいたしましたが、残念ながら連載はアニメ化後振るわず2009年に打ち切りとなってしまったようです。
当初は歴史改変ものとして人気が振るいましたが、草加が原爆をアメリカよりも先に開発する話に移ってからはスローペースな展開が多く、人気が低迷となった原因の一つではないでしょうか。
ジパング:最終回までのネタバレを含むストーリーをご紹介
架空の現代日本のイージス艦「みらい」は海外派遣のためにミッドウェー海を渡っていたところ突如1942年6月4日にタイムスリップしてしまいます。そんな思わぬ展開の最中で「みらい」副長の角松は撃墜されたゼロ戦を海の上で発見し、そこから草加少佐を救出した。救出した草加は艦内にある現代の情報に触れ戦争の結末を知ったことである覚悟を決めます。
こうして、現代に戻りたいという「みらい」乗組員たちと未来を知ってしまった草加による歴史の改変が始まります。例えばミッドウェーでは本来なら空母3隻を失っていたはずですが、「みらい」の登場により日本軍が作戦を中止したためその3隻が無事だったなど、歴史IFが好きな人にとってはかなり面白い展開が続きます。
作中では自衛隊の精神を持つ「みらい」乗組員たちは人命を優先し、そのために活動をしますが、帝国軍人だった草加は日本を有利な条件で戦争に勝利させるために活動を始めます。
その草加が石原莞爾という人物と共に新たな戦後日本を目指してアメリカよりも先に原爆の開発を進めていきますが、草加を救助した角松はそんな草加を止めるべく行動を起こします。最終的には原爆は完成し、マリアナ沖の海戦に持ち込まれますが、原爆を止めたいアメリカと「みらい」によって水中爆破され、世界は核の威力を知らないまま、戦争が終結いたしました。
「みらい」もマリアナ沖の戦いで沈没し、奇しくも草加の目指した新たな戦後日本となってしまうのでした。
ジパング:最終回(漫画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
ジパングの最終回付近では「みらい」が介入したことによって現代日本がどう変わったのかを本作の主人公である角松の視点を通じてみることができます。
マリアナ沖での最終決戦後、名前を変えアメリカへと渡った角松は未来の情報を元にアメリカの中枢に入り込み日米の講和に尽力しました。また、日本側にも「みらい」乗組員たちの尽力があり、太平洋戦争で死んでしまうはずだった数百万の命を救うことになります。
こうして、やってきた最終回では角松がずっと気になっていた答えをみることができます。角松はずっとなぜ自分だけが生き残ったのかについて疑問に思っていました。
草加との闘いでも生き抜き、戦後のアメリカでも生き抜きました。で、その答えとは「同じ世界に同一人物は存在できない」という答えでした。かつて、横浜に向かった時、角松の父親は死んでいることが判明していました。
そのため、この世界では角松は生まれるはずがないという結論に至りますが、角松以外の「みらい」乗組員については別で家族が死んでおらず、もともと自分がやってきた未来と同じ日に同じ親の下で生を受けていました。
つまり、主人公である角松はこの世界では親となる人が死んでしまったので、生きながらえることができたということです。
そして、物語は新たな現代日本が作ったイージス艦「みらい」に新たな日本で生まれた「みらい」乗組員たちが配属され、海外への演習のために出航するというところで終わりを迎えます。
ジパング:最終回(アニメ)のネタバレを含むストーリーをご紹介
ジパングのアニメでは原作でいうところの満州編少し前までが映像化されました。ストーリは原作と同じく、「みらい」タイムスリップし、角松が草加を救助することで物語が始まります。
草加を救助した「みらい」は現代に戻れないことを確信し、この時代で生き残るために活動を始めます。そして、現代人としてガダルカナル島で起こる大規模な戦闘を防ぐために歴史への本格的な介入を始めます。
アメリカに対しては補給路への攻撃としてハープーンミサイルを撃ち込み、日本軍に対しては山本五十六に働きかけ撤退するようにさせようとしましたが草加によって戦艦大和が来ることになってしまいました。
大和が米海兵隊に対して艦砲射撃を行いますが、「みらい」によって砲撃が撃ち落され、最終的に海軍を撤退させることに成功します。しかし、陸軍の撤退をすることはできず、ガダルカナルでの戦闘は続きました。
その後、横須賀へと寄港するために航行していた「みらい」の下に米空母ワスプによる航空機による急襲を受けてしまいます。これまで人命のために戦ってきた彼らでしたが、襲ってくる米攻撃機隊の執拗な攻撃により艦にダメージを負うと空母に反撃することを決意します。
対艦用のトマホークミサイルでワスプは一撃で沈み、「みらい」は無事横須賀へと寄港するのでした。
物語はその後、草加が向かった満州へと話を移しますが、アニメ版はここで終わります。
ジパング:最終回、関係者・ファンのコメントをご紹介
現代のイージス艦が太平洋戦争の時代にタイムスリップするというところから始まった歴史IFマンガのジパングですが、最終回の迎え方がSFチックな終わり方で少し残念な気持ちでした。新たな日本での現代となって「みらい」乗組員たちの生まれ変わりが再度、新たな日本が作った「みらい」に乗り込むという喜んでよいのか少しわかりづらい終わり方で、面白い作品なだけに残念な想いでいっぱいでした。
なお、作者のかわぐちかいじさんはジパングで現代の価値を持った自衛官と戦時中の軍人がぶつかり合うことで現代の自衛隊の在り方について問いかけたいという想いがあったそうで、物語の最終局面で現代の自衛官である角松と帝国軍人である草加の対決を描き切れたことは面白くて良かったと思いますが、やはり最後の展開にはもう少し歴史IFマンガとしての綺麗な終わり方が欲しかったです。
ジパング:最終回、ネタバレ①オペレーション「サジタリウス」とは?をご紹介
歴史に介入することを決めた「みらい」乗組員たちによるガタルカナル島の戦闘を停止させる作戦のことです。
史実通りならガタルカナル島では日米による戦闘が始まり、多数の死傷者が出る想定でした。現代の日本人である「みらい」乗組員たちはこの日米の戦闘を回避させ、死傷者が出ないようにすることが目的でした。
そのために米海兵隊に対してハープーンミサイルによる食糧を破壊するという脅しを行い、米海兵隊を撤退させるように促しました。
この時、ハープーンミサイルのことをサジタリウスの矢と称して米海兵隊に伝えています。サジタリウスという作戦名はミサイルを当時のアメリカ人にもわかるようにギリシャ神話に交えたことからつけられた名前のようです。
なお、この作戦は日本海軍の大和介入や日本陸軍の撤退ができなかったことからアメリカにミサイルの存在を示し、日本海軍に戦艦の砲撃すらも撃墜できる技術を保有していることを誇示するのみで当初の目的としては失敗してしまいます。
ジパング:最終回、ネタバレ②ジパングとは?をご紹介
「みらい」で戦争に敗北し、その後復興を遂げた現代を知った草加が目指した新たな日本のことです。歴史に介入することで現代の日本でもなければ、大日本帝国でもない新たな日本(ジパング)を創設することそれが目的です。
草加はジパングのために様々な歴史改変を起こし始めます。
具体的に草加が引き起こした歴史改変は「ガタルカナル島への大和参戦」や「満州国の皇帝溥儀の殺害」、「ナチスドイツのヒトラー暗殺(失敗)」等、歴史に大きく介入しております。最終的にはアメリカよりも先に原子爆弾の開発を行い、戦争を早期終戦させることを目指しました。
ジパング:最終回、ネタバレ③長安丸とは?をご紹介
日本の輸送艦のことです。長安丸には後々、草加の原子爆弾開発に関わる倉田万作が乗っていました。歴史の介入によって史実よりも早く移動を始めた長安丸は米軍の潜水艦の魚雷によって大破してしまいます。
たくさんの重軽傷者が出るなか、長安丸を救うために「みらい」が救助活動に当たりました。重症を装った倉田は「みらい」の医務室に運ばれることで「みらい」と草加を追う角松の心情について知ります。
ジパング:最終回、ネタバレ④セクションSとは?をご紹介
セクションSとは現代の最新鋭イージス艦である「みらい」を調査するためアメリカが創設した対みらい特務機関です。
機関停止の状態からすぐに機関を動かし始めたことや、潜水艦を追尾するアスロック、そしてオペレーションサジタリウスで使われたミサイル等、当時の技術では実現されていない「みらい」の能力を受け、「みらい」の能力を明らかにしその正体を調べ上げることを目的としてダンピール海峡に罠を張り「みらい」へ攻撃を行うというものでした。
メンバーはそれぞれ「みらい」と戦いその能力を直接真に受けたことのあるクリス・エバンス、サミュエル・D・ハットン、ウィリアム・テイラーの3名と米海軍少将であるハロルド・ボーウェンです。
この4名はダンピール海峡での作戦に参加しますが、うち2名は「みらい」との戦闘で戦死してしまいます。
ジパング:最終回、ネタバレ⑤YZ作戦とは?をご紹介
日本軍によるインド洋へ侵攻する作戦のことです。この作戦はインド洋にあるセイロン島の英軍基地を破壊してインド洋の制海権を得ることでインドへの反英感情を高めることと中国へのレンドリース(援蒋ルート)を封じることが目的の作戦です。
なお、「みらい」もこの作戦に参加いたします。このときの「みらい」は菊池によって反乱を起こされ、日本軍に協力的となっております。菊池は草加の目指す新しい日本(ジパング)に共感し、草加と共に新しい日本を目指すために「みらい」艦長の座を奪います。
こうして、始まったYZ作戦ですが結論から言えば対してうまくいきませんでした。
当初の目的である援蒋ルートの遮断やアメリカをたき付けることには成功しましたが軽空母龍驤を失うなど日本軍側の損失も激しく、当初はイージス艦の装備を使ったレーダー妨害等だけの役割だった「みらい」も戦闘に巻き込まれ仲間を再び失ってしまいます。
ジパング:最終回、ネタバレ⑥みらいが撃沈!?をご紹介
日米の最終決戦となったマリアナ沖の戦いで「みらい」は撃沈してしまいます。草加と原子爆弾を乗せた大和を止めるために立ちはだかった「みらい」と角松。二人の戦いの結末は「みらい」の放ったトマホークミサイルによって終結いたします。
弾薬庫のある急所にミサイルを食らった大和は沈没してしまいます。そして、その時の余波を食らった草加は角松にジパングの夢を託して死んでしまいます。
そんな最中、大和の持つ原爆を回収という目的を失った米艦隊は「みらい」からの無条件降伏を受けるも直前に行っていた砲撃のうち、一発が「みらい」に直撃してしまいました。
現代のイージス艦はステルス性のために装甲がかなり薄く、砲撃一発で装甲を貫かれてしまった「みらい」はたった一発で真っ二つとなってしまいます。
こうして、「みらい」は撃沈いたしました。
ジパング:完結?最終回(漫画・アニメ)・結末のファンの感想・考察をご紹介
現代のイージス艦が太平洋戦争の時代にタイムスリップするというところから始まった歴史IFマンガのジパングですが、最終回の迎え方がSFチックな終わり方で少し残念な気持ちでした。
新たな日本での現代となって「みらい」乗組員たちの生まれ変わりが再度、新たな日本が作った「みらい」に乗り込むという喜んでよいのか少しわかりづらい終わり方で、面白い作品なだけに残念な想いでいっぱいでした。
ですが、草加と角松の二人の結末についてはかなり良かったと思います。草加は最後まで自分を救ってくれた角松に尊敬の念を抱いており、最後には草加が角松を救うというシーンにはこの二人にしかない特別な信頼を感じられてとても良かったです。
個人的には戦後の話は短くしてこの二人の結末を以てして最終回を迎えてほしかったと感じました。