この記事では、エヴァンゲリオン:最終回、最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?のご紹介をしています。
エヴァンゲリオンの最終回、あの衝撃のラストシーン。たかねぎが、ファンの目線で深く掘り下げます。感動の結末を、徹底考察した内容をお届けします。意味深なそのシーンに隠されたメッセージ、解き明かします。
エヴァンゲリオンとは
エヴァンゲリオンは、日本アニメ界に革命をもたらした作品です。
1995年にGAINAXによって制作されたこのテレビアニメは、全世界に衝撃を与えました。その舞台は、大災害「セカンドインパクト」後の2015年地球。
14歳の少年少女たちが、巨大ロボット「エヴァンゲリオン」を操り、謎の敵「使徒」と戦う物語です。この物語は、単なる戦闘シーンだけでなく、人間の心理や哲学的なテーマを深く掘り下げています。
私、たかねぎは、この作品の持つ影響力に深い感銘を受けています。当時、日本社会にもたらされた影響は非常に大きく、アニメビジネスにおける映像ソフト売上の向上やメディアミックスの発展は、この作品が切り開いた道と言えるでしょう。
また、製作委員会方式の導入や深夜アニメの登場など、21世紀のアニメ文化の礎を築くことにも寄与しました。
この作品の魅力は、独特な世界観とキャラクターの心理描写にあります。主人公たちの葛藤や成長は、視聴者に深い共感を呼び、様々な考察や分析の対象になりました。それは、アニメというメディアが持つ可能性を示すものであり、私たちの人生にも多くの示唆を与えてくれるものです。
エヴァンゲリオンは、単なるアニメに留まらず、時代を変えた文化的象徴と言えます。その深いメッセージや独自の表現方法は、今もなお多くのファンを魅了しています。これからも、この作品が持つ普遍的な価値は、多くの人々に影響を与え続けるでしょう。
エヴァンゲリオン:あらすじ
西暦2015年、大災害セカンドインパクトから15年後の世界が舞台です。主人公、碇シンジは14歳の少年。父、ゲンドウの命により、NERV(ネルフ)のエヴァンゲリオン初号機のパイロットになります。当初は仕方なく乗り込むシンジ。
しかし、使徒との戦いや保護者役の葛城ミサト、同級生たちとの交流により、徐々に自分の意志で戦うようになります。
シンジはレイや新たに加わったアスカと共に、次々と襲来する使徒に立ち向かいます。しかし、彼らは度重なる戦いの中で精神的、肉体的な傷を受けていきます。特にシンジは、友人が乗るEVA3号機を破壊することになり、深い苦悩に陥ります。
この物語は、人間の脆弱さと強さ、生きる意味を探求するものです。シンジは絶望の中で再び戦う決意をし、最終的には人類補完計画の発動に直面します。彼は人間の孤独と向き合い、最終的に自分の居場所を見つけることに成功します。
エヴァンゲリオン:最終回?TV版がひどい?をご紹介
エヴァンゲリオンTV版の最終回と言えばネット上で「ひどい」とよく言われております。その原因ともされるのが25話、26話の演出と物語の結末です。
元々、斬新で心理描写の多い作品ですが、25話と26話はまるまるシンジ君の心理描写が続くうえに最終回では静止画を多用した演出なども入り、手抜きではないかと言われることもしばしばあります。
さらには26話のラストは「おめでとう!エンド」とネット上で呼ばれており、手抜きの件を含めてエヴァの最終回は「ひどい」と言われております。
しかし、本当に「ひどい」最終回だったのでしょうか。エヴァは前述したとおり、心理描写の多い作品で、一言でいえば前衛的です。多感な14歳のシンジ君が24話でカヲル君を殺してしまい、自分自身の存在意義について思い悩み最後に解決するという話の流れはおかしくありません。
また、手抜きと呼ばれている演出も制作陣の試行錯誤が見えて良かったとも思います。
エヴァンゲリオン:最終回のネタバレを含むストーリーをご紹介
最終回である26話ですが、話の内容はシンジ君の葛藤がメインとなります。25話ではカヲル君の死に思い悩んでいましたが26話では自分自身の存在意義についての話となります。
話のほとんどがシンジ君の心の中の描写でシンジ君と関わってきた人たちからシンジ君への言葉が次々と告げられ、最終的には自分の価値を知り、エヴァが存在しない世界でも自分が居ていいということに気づきます。そして、みんなからおめでとうと言われて最終回が終わりとなります。
エヴァの内容を知らない人からすると?な内容ですが、シンジ君の成長を実感することができこれはこれで良いラストだと思います。
エヴァンゲリオン:最終回、アニメの最終話の意味とは?をご紹介
TV版のエヴァ最終回はシンジ君が救われる話です。シンジ君は物語の序盤からエヴァに乗ることでしか自分の存在意義を示せないと思っています。
父親に捨てられ、育ての親にも愛情をもらえなかったシンジ君はエヴァに乗ることで父親に認められるそう思ってエヴァに乗り続けていました。
そんなシンジ君はこの最終回でようやく、エヴァに乗ること以外での自分の存在意義について気が付きます。自分はここにいていいんだ。と最終回ではシンジ君の心の成長がし、他人の好意を知り、他人を認められる、そんなシンジ君の姿を見ることができます。
なお、タイトルの「世界の中心でアイを叫んだけもの」は同名のSF小説が元ネタとなっており、そちらの小説では自分を救えるのは自分だけということが描かれており、最終回におけるシンジ君と重なるところがあります。庵野監督はSF作品が好きということもあり、このタイトルを付けたのでしょう。
エヴァンゲリオン:最終回、関係者やファンのコメントをご紹介
エヴァンゲリオン最終回にあたって庵野監督から、後々コメントが語られております。
そのコメントより一部引用いたします。
『テレビ版の25~26話は時間がなかったりして、考えていたような作品にならなかった。それで『劇場版は2種類作らしてください』とお願いしたんです。』
(https://moviewalker.jp/news/article/51919/より引用)
この発言の通り、TV版の最終話は碇シンジにのみスポットを当てて、本当の最終回は劇場版で行うということが当初から計画されていたようです。
しかし、ファンの中ではTV版に納得がいかない人も多くいます。特にTV版は夕方に放映されていたこともあり、子供の視聴者も多く内容が難解で暗く、最終回に至っては意味が分からないと批判も見受けられます。
緻密なSFと心理描写で大人を中心に面白さが広まっていた作品だけに最終回への落胆は大きかったようです。
エヴァンゲリオン:最終回、「劇場版エヴァンゲリオン」の意外な最終回をネタバレ!をご紹介
劇場版『Air/まごころを、君に』では、TV版の25話、26話をリメイクし、TV版とは違うまったく新しい結末が描かれます。物語はカヲル君を殺した後から話が展開し、人類を補完するためにサードインパクトを引き起こそうとするゼーレと妻ユイとの再会するために神となりたいゲンドウとの対立をベースに話が進んでいきます。
そんな劇場版ですが、ラストシーンは意外な展開で終わります。
各々の思惑に反しサードインパクトが引き起こされ、人類がLCL化してしまいます。しかし、単体の生命体となることを拒んだシンジ君によってサードインパクトは中断され、シンジ君はアスカと共に人の体へと戻りますが、自分を否定したアスカの首を絞めてしまいます。
首を絞められたアスカはその最中でシンジ君の頬を撫でます。その真意に気づいたシンジ君は首を絞めるのを止めますが、アスカはそんなシンジ君に対して一言「気持ち悪い」そう言って話は終わります。
衝撃的な終わり方ですが、TV版ではシンジ君が救われて終わりでしたが、劇場版ではエヴァの世界観丸ごとが終わりを告げたようなそんな清涼感があります。まだ、見てない方はぜひ、一度みることをお勧めいたします。
エヴァンゲリオン:最終回、その後の予想をご紹介
エヴァンゲリオンはかなり複雑な話です。ここでは旧劇場版等を観た上での予想を紹介いたします。
まず、TV版ではシンジ君に限った補完という話で最終話が語られており、24話のあと、どうなってしまったのか何もわかりません。なので、これは完全な想像ではありますが、シンジ君の心理描写は一種のサードインパクトによる結果ではないでしょうか。
作中に登場するゼーレは人類補完計画という計画を推し進めていますが、この内容が「すべての人類を単一の生命体として進化させる」という計画です。旧劇場版ではこれが進み人類がLCL化してしまったことがあります。
この例にならってTV版の25話、26話の内容は人類の意識が一つとなり、その中でも強いATフィールド(心の壁)を持つシンジ君が悩んでいるという描写ではないでしょうか。そう考えますと、最終回のその後はシンジ君の意識が人類全体の意識に統合されてしまいゼーレの目的が完全に達成されてしまうのではないでしょうか。
エヴァンゲリオン:最終回、裏話をご紹介
エヴァンゲリオンのTV版、最終回は賛否両論でしたが、当時について庵野監督がこう振り返っています。
『テレビ版の25~26話は時間がなかったりして、考えていたような作品にならなかった。それで『劇場版は2種類作らしてください』とお願いしたんです。』
TV版のエヴァンゲリオンは製作の時間があまりなく、あのような演出になったようです。また、主人公であるシンジ君は庵野監督自身を表現しており、最終回の描写はエヴァンゲリオンへの批判等を気にして精神的に参ってしまったため、少しうつな描写になってしまったそうです。
面白い作品なだけに監督のさまざまな苦悩が見えてくるというのは新鮮ではありますね。ただ、当時の批判はかなりひどいものだったと聞きますので逆境を乗り越えて劇場版作成まで続けてくれたことには感謝しかありませんね。
エヴァンゲリオン:最終回、おめでとうの意味の考察をご紹介
エヴァのTV版の最終回はみんなから「おめでとう」と言われてエンディングに入ったことはご存じの通りかと思います。ここでいう「おめでとう」とはシンジ君がきちんと現実と向き合い、自分自身や周囲の人について理解できたことを褒めて言っています。
悩みが多い14歳の少年が自分の存在意義に悩み、周囲の人からの評価と自分の評価のギャップに悩むことは多いかと思いますが、シンジ君は特殊な家庭環境や幼いころ周囲の人間関係に恵まれなかったことから普通の14歳よりも大きく存在意義について悩んでいます。
そのうえで、その悩みを解決することができたというのはこれから大人になるシンジ君にとって喜ばしい事でしょう。
そのため、「おめでとう」とシンジ君の深層心理の中で褒められているのです。
エヴァンゲリオン:最終回、エヴァを見る順番をご紹介
エヴァをどこから見るべきかですが、これまでエヴァに触れたことがなければ新劇場版から見ることをお勧めいたします。新劇場版は最近作られた作品で比較的アニメに慣れていない人でも見やすいです。
また、長い時間をかけて製作された作品なので、庵野監督の全てが新劇場版には詰まっています。新劇場版を見た後でエヴァの魅力をもっと知りたいと思いましたらTV版や旧劇場版に手を出しても良いでしょう。
TV版や旧劇場版に手を出す場合は放映された順が一番良いでしょう。旧劇場版は「シト新生」→「DEATH(TRUE)」→「Air/まごころを君に」の順番が良いですが、「シト新生」と「DEATH(TRUE)」は飛ばしても大丈夫です。
エヴァンゲリオン:最終回?最終回を体験したファンの感想・考察をご紹介
初めてエヴァを観た時、実はあまり内容を理解することができませんでした。伏線や設定は作品内で散りばめられ、つらいシンジ君の心理描写が多く、バトルシーンは印象に残りましたが、最終回まで内容を深く理解することができませんでした。
エヴァの面白さを理解したのは2回、3回見て設定や人間関係を理解してきてからでした。そのうえで最終回はシンジ君の内面を深く表しており、シンジ君の成長を感じられて本当に良かったと思います。最後の「おめでとう」には面喰いましたが、シンジ君の物語としてとらえたところ、こういう最後でもしっくりくるという気持ちになりました。
TV版ではエヴァの全体を把握することは困難です。アダムとイヴ、カヲル君の正体や使徒とは等、考察してもわからない要素が多数あり多くの設定がTV版では投げっぱなしのままに終わりましたが、SF好きには考察の余地がたくさんあってそれでも良いと感じました。