この記事では、有閑倶楽部 :完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。
有閑倶楽部は、1981年に『りぼん』誌上にて連載が始まり、以降、『マーガレット』『コーラス』各誌で連載。コミックスは全19巻発売されています。累計売り上げ部数は驚きの2700万部超えの学園アクションコメディと言っても良い少女漫画です。一応は完結していますが、完全に明言されているわけではありません。
有閑倶楽部とは
『有閑倶楽部』(ゆうかんくらぶ)は、一条ゆかり先生による日本の少女漫画作品です。1981年に『りぼん』(集英社)で連載を開始し、数話単位で1つのエピソードが終了する形式を採用しています。
長期連載の過程で掲載先が変遷しているため、『りぼん』や『マーガレット』、『コーラス』など、掲載誌によって表現が異なります。2013年時点では『Cocohana』(集英社)で不定期に連載されています。
この作品は1986年度に第10回講談社漫画賞少女部門を受賞しており、2008年10月時点で累計売上は2700万部を記録しています。『有閑倶楽部』の主人公は、聖プレジデント学園の生徒会役員を務める6人の美男美女です。
彼らは大金持ちの家の子供達であり、それぞれが独自の特技や知識を持っています。たとえば、悠理はケンカや大食い、清四郎は頭脳派で拳法や参謀役、野梨子は大和撫子代表、魅録はアクションやメカ関係、可憐は交遊、美童は世界の恋人を担当しています。
物語の舞台は、名門学校である聖プレジデント学園です。主人公たちは生徒会としての活動をほとんど行わず、暇を持て余して「有閑倶楽部」と呼ばれるようになります。
彼らは学業の傍ら、恋愛や政治劇、裏社会の抗争、各国政府や諜報組織の暗躍、オカルト事件など、さまざまな問題に挑みます。それぞれのキャラクターは人情味があり、正義感を持ち、不条理に対して怒りを感じて力を合わせて問題解決に挑みます。
『有閑倶楽部』は、コメディとシリアスの要素を融合させた作品であり、一条ゆかり先生の代表作とされています。名前やペットの名前には酒の銘柄が使われることが多く、作品の基本アイディアを考える段階で酒を飲みたいという欲望が影響したとされています。
このように、『有閑倶楽部』は多彩なキャラクターとエピソードを通じて読者を楽しませ続けています。
有閑倶楽部 :完結しているか?をご紹介
有閑倶楽部は、1981年に『りぼん』誌上にて連載が始まり、以降、『マーガレット』『コーラス』各誌で連載。コミックスは全19巻発売されています。累計売り上げ部数は驚きの2700万部超えの学園アクションコメディと言っても良い少女漫画です。
一応は完結していますが、完全に明言されているわけではありません。ただ、一条ゆかり先生の著書に6人のその後については少々触れられています。
剣菱財閥の令嬢・剣菱悠理、大病院の御曹司・菊正宗清四郎、日本画の大家の父と茶道の家元の母を持つ白鹿野梨子、警視総監の父と華族出身の母を持つ松竹梅魅録、宝石商を母に持つ黄桜可憐、在日スウェーデン大使を父に持つ美童・グランマニエ。それぞれ酒に由来する名前を持つ実に濃い6人……卒業もしていないし将来の姿も本編では語られていません。
つまり、スーパー高校生な彼らのその後の姿を永遠にファンに夢想させる、言い換えれば、特段完結らしくない完結、なのです。
有閑倶楽部 :完結?ネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介
名士名家の子女が通う、小中高大一貫制の聖プレジデント学園。中でも高等部の生徒会は、差こそあれ抜きん出た名家の子女が揃いながら、暇を持て余していることからいつしか『有閑倶楽部』と呼ばれるようになっていました。
それぞれ実家の特性や本人の特性を余すことなく活かしながら、様々な事件に首を突っ込んでは掻き回していきます。レベル段違いの金持ちぶりや、高校生離れした美貌に頭脳に行動力に、互いの違いを知り尽くして信頼し合うチーム力も見どころです。
それぞれひとクセどころか二癖三癖とありながらも、育ちが良いからなのかどこか憎めない性格で、読者が素直に笑えるような茶目っ気もたっぷりです。
実際にいたら鼻につくはずの良家の子女すぎる彼らですが、そのキャラクターの魅力と話の展開の突飛さが、普通の高校生となんら変わらぬ真っ直ぐさが、かえって現実離れした痛快さと相まって、ファンを抱腹絶倒させたり、ホロリとさせたりもするのです。
有閑倶楽部 :完結?最終巻(漫画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
最終巻には、3本の単話が掲載されています。まずは、先輩あゆみの結婚式のドタバタを描いた『ウエディングエクスプレス』。
玉の輿を実現したあゆみ先輩の結婚式に魅録以外の五人が到着すると、突然、あゆみが元彼が事故にあったから会いたいと逃亡。美童や可憐らが逃走劇に巻き込まれます。
2本目は『人生いつでも勝負! 』。剣菱銀行と白鶴銀行が合併することに。剣菱白鶴か、白鶴剣菱か、名称をどちらにするかのガチンコ対決。渓流下りをして勝った方に従うことに。
3本目は『菊正宗清四郎・一生の不覚の巻』です。骨董の目利きでもあり、目が無い清四郎ですが、知人から預かった国宝の曜変天目を不注意で割ってしまいます。それまで冷静沈着頭脳明晰が売りだった彼が、前後不覚に取り乱す様子が新鮮です。
3本とも、これまでの6人それぞれの持ち味を余すことなく発揮しつつ、清四郎のこれまでにない狼狽えっぷりや、可憐の極端な結婚観、剣菱親子の振り切れた暴発ぶりなど、突き抜け方も半端ない3本です。
但し、ここで6人の高校生活に幕が降りる、ということはありません。ファンの妄想の中では、まだまだ6人のエピソードが紡いでいける余韻に満ちた最終巻です。
有閑倶楽部 :完結?最終回(ドラマ)のネタバレを含むストーリーをご紹介
クリスマス近いある日、有閑倶楽部の魅録宛にプレゼントが届きます。中身はモデルガンかと思いきや、実物でした。早速警察に拘束されてしまう魅録。
その頃、学園が経営不振に陥っているとの噂が出ていました。
実は、理事の一人・高千穂が権利書を抑え、有力者の子息である有閑倶楽部の面々を罠にはめたのでした。
学園内で高千穂と繋がる協力者を炙り出し、送られてきた拳銃の密売に絡んでいる黒幕の炙り出しに乗り出す6人。
やがて、文部科学大臣の出羽桜が、総理の軍資金集めに聖プレジデント学園に目をつけたことが判明。6人の活躍で、拳銃の出所と判明したヤクザの線から出羽桜が黒幕であることも暴かれ、学園は平和を取り戻すのでした。
いつもながらのドタバタ劇ですが、実は正邪の区別がはっきりしている真っ直ぐな高校生である彼らの、良家の子女であろうともハートの熱さは他の高校生らとなんら変わらないことを証明するかのような、汚い大人のやり方への見事な仕返しが小気味良いほどの最終話でした。
有閑倶楽部 :完結?最終回、その後①一条ゆかり先生の金言をご紹介
『不倫、それは峠の茶屋に似ている』は、一条先生が悩みを抱えがちな現代の大人達へ向けた珠玉の金言集です。その金言は、有閑倶楽部の登場人物の中にもしっかり織り込まれ、投影されています。
『馴染みの店に行きたがるのが男、新しい店に行きたがるのが女』や、『覚えておきなさい、お金をもらったらプロなの』などは、いかにも可憐が言いそうな言葉ですし、『悩みの原因の大半は、本人に責任がある』などは正しく人のせいにして傷つける犯人に悠理がズバッと言いそうなセリフです。
このように、先生の金言に触れると、その薫陶を受けた?!キャラクター達にしっかりと一条イズムが受け継がれていることを思い知ります。
だからこそ、少女漫画のタブーとされてきた囲いを打ち破るような作品にも、小気味好いほどの爽快さが感じられ、多くの読者の共感を呼ぶのでしょう。
高校卒業してすぐ、漫画家という職業に理解のない母親の手を振り切るように、岡山から単身上京し、数々のタブーや慣例を打ち破って描きたい題材に真っ直ぐに取り組んでこられた先生ならではの、突き刺さる金言集です。
有閑倶楽部 :完結?最終回、その後②一条ゆかりは現在何をしているのでしょうか?をご紹介
デビュー以来、大作、名作、連載と、八面六臂の活躍をされた先生は、多忙による不摂生な生活が続きました。
2024年に74才となられる先生ですが、白内障、緑内障の他、利き手の左手は腱鞘炎に長年悩まされ、描くときに歯をくいしばるために奥歯がボロボロに……6年前の50周年を機に、ストーリー漫画家から卒業され、エッセイやイラストを描きつつ、健康に留意した生活を送っておられます。
とはいえ、決してご隠居ではありません。人生に喝を入れて欲しい人のために書いたという『不倫、それは〜』のエッセイにもある通り、『老化に抗う努力を続ける』、『「面倒臭い」が全てをダメにする』などを心の教訓に、人間関係や習い事、脳細胞を休ませないようにアグレッシブに挑戦し続ける日々を送られているそうです。
これからもエッセイの端に、有閑倶楽部の面々の漫画がちらりと、目にできる日があるかもしれません。
有閑倶楽部 :完結?最終回、話題①6人の中で恋愛&結婚はあるのか?をご紹介
清四郎と野梨子は幼馴染で、一度悠理と清四郎に結婚話が持ち上がった時などは本気でヤキモチを焼いていましたので、もしやとの憶測もありますが、一条先生のエッセイによれば、野梨子は家元となり、ミセス・エール夫人たっての依頼で聖プレジデント学園の理事長に就任しています。
一方、完全無欠の玉の輿を狙っていた可憐は、二度の結婚で散々な目にあい、自分で稼いだ方が早いとキャリアウーマンに。
清四郎も親の大病院を継ぎ、美童も『おそらく』外交官に。魅録はパイロット、悠理は競馬のジョッキーと、一条先生の憶測込みの将来像が並ぶものの、結局は可憐以外、結婚自体をしていないという状態なのが、わかっている範囲での直近の?!動向です。
とはいえ、ファンにとっては、有閑倶楽部はいつまでも永遠に友情で結ばれた絆のままでいて欲しいと願うところでもあり、このメンバーの中でのドロドロの恋愛模様や現実的な結婚などは、あまり想像したくない! というのが本音でもありそうです。
勿論、彼らの背景も背景ですから、本人達が望んだとしても、簡単にできるものではなさそうです。それよりは、いつまでも友達のまま、世界を股にかけた事件に首を突っ込み続けて欲しいくらいです。
有閑倶楽部 :完結?最終回、話題①有閑倶楽部の悠里の母は誰ですか?をご紹介
剣菱百合子です。悠理の母にして大富豪剣菱財閥の総裁の妻にして、実は、世界一の大富豪でもあります。
というのも、裕福な家庭に生まれながらも、元は剣菱家のメイドで、万作にぞっこん惚れ込まれて結婚し、殆どの名義が百合子名義に書き換えられているからです。可愛いものが大好きで、本当はフリフリのレースに包まれた可愛い女の子が欲しかった百合子さま。
しかし、怒ると誰より恐ろしく、長男豊作も、勿論夫万作も、このゴッドマザーには頭が上がりません。
それどころか、猫も含め、家族や友人を大切にし、守るためにはどんな非合法手腕も問わない行動力の持ち主で、ヤクザの大親分に跡目を継がないかと誘われるほどの気風の持ち主でもあります。
もちろん、田舎のおじさんにしか見えない夫・万作のことも世界一の旦那さまと惚れ込んでいる可愛いところもあります。愛の強いゴッドマザーにして、昔取った杵柄よろしく、メイド服で掃除をするのが趣味という、正に悠理の母だけのことはある最強の女性です。
有閑倶楽部 :完結?最終回(漫画・ドラマ)・結末のファンの感想・考察をご紹介
完結らしからぬ完結、その後らしからぬその後……余韻が残りながらも、決して背景の古さを感じさせない永遠の妄想可能漫画、と言っても過言ではないでしょう。
一条先生のエッセイの最後に、悠理の父が総理大臣を目指し、みんなで国を動かすか! といった描写もありますが、続編が出る、ということではなさそうです。
ファンも、何も大人になった悠理が総理大臣になった父を支える姿ではなく、相変わらず6人でドタバタと色んな事件な首を突っ込んでいる姿を見たいと思っています。
それぞれ大人になったとしても、ずっと信頼し合う友人で居続ける6人、そんな未来像をファンは応援しているのではないでしょうか。
ふっと、いつもの活動日記のように自然な終わりを迎えた最終回でしたが、そんな終わり方がまた、すぐ近くでドタバタ走り回っていそうな妄想をファンに抱かせ続けてくれるのです。