この記事では、血の轍:完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。
押見修造先生が手がけた「血の轍(ちのわだち)」は、サイコサスペンスのジャンルにおいて注目を集めた青年漫画です。
小学館のビッグコミックスペリオール誌に連載され、2017年2月24日から2023年9月8日までの約6年間にわたり読者を魅了しました。この作品は、全17巻・153話で完結しています。
血の轍とは
『血の轍』(ちのわだち)は、押見修造先生による漫画作品です。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で、2017年から2023年まで連載されました。
不安定な母子の関係を描いたサイコサスペンスであり、毒親を主題としています。押見修造にとって小学館での初めての連載作品です。
物語の主人公は、中学2年生の長部静一(おさべせいいち)です。静一は、取り柄のない普通の少年ですが、母親の静子(しずこ)とは一見仲のよい母子関係を築いています。
しかし、静子の息子への関わり方は過保護なものでした。夏休み中の山登りで、静一の従兄弟であるしげるが崖から転落しそうになる事件が発生します。静子はしげるを抱きとめますが、次の瞬間、しげるを突き落としてしまいます。
しげるは記憶障害を抱える重度障害者となり、静一は母の二面性を目の当たりにします。静一は母の殺人未遂を警察からかばい、激しい後悔と混乱に囚われます。その結果、静一は吃音がひどくなり、静子は情緒不安定となって静一に依存するようになります。
静一は片思いしていたクラスメイトの吹石由衣子(ふきいしゆいこ)からラブレターを受け取りますが、帰宅した静子にラブレターを破くように懇願されます。静一は由衣子に対し、「ママがいるから」と泣きながら答えます。
国内外で高く評価され、『このマンガがすごい!2018』オトコ編で第9位、「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018」ネクストブレイク部門で第9位にランクインしました。
さらに、海外では第50回アングレーム国際漫画祭で連続作品賞を受賞しました。2023年5月時点で、累計部数は230万部を突破しています。
『血の轍』は、母子関係の暗部を深く掘り下げた作品であり、読者に強いインパクトを与える内容となっています。母親の静子と息子の静一の関係を通じて、人間の内面に迫るサスペンスが展開されます。
血の轍 :完結しているか?をご紹介
押見修造(おしみしゅうぞう)先生が手がけた「血の轍(ちのわだち)」は、サイコサスペンスのジャンルにおいて注目を集めた青年漫画です。
小学館のビッグコミックスペリオール誌に連載され、2017年2月24日から2023年9月8日までの約6年間にわたり読者を魅了しました。この作品は、全17巻・153話で完結しています。
血の轍 :完結?ネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介
「血の轍」は、押見修造氏の最新作で、毒親というテーマを描いた作品です。主人公の長部静一は、普通の中学二年生ですが、母親の静子の過保護な関わり方に悩まされています。物語は、夏休みに起きた事件をきっかけに、静一の家庭が崩壊していく様子を描いています。
夏休みに親戚と山登りに行った静一たちは、そこで事件に遭遇します。従兄弟のしげるが崖から転落しそうになり、静子が彼を抱きとめますが、次の瞬間、静子はしげるを突き落としてしまいます。
しげるは重度の記憶障害を負い、静一は母親の殺人未遂を警察からかばいます。この出来事がきっかけで、静一は精神的なショックを受け、吃音がひどくなります。
静子は情緒不安定になり、静一に対する依存が強まります。そんな中、静一は片思いのクラスメイト、吹石由衣子からラブレターを受け取ります。しかし、静子にそのラブレターを見られ、破くように懇願されます。静一は「ママがいるから」と泣きながら由衣子に答えます。
この作品は、静一と静子の異常な関係性を通じて、毒親の恐ろしさを描いています。母親の過保護が静一の人生を狂わせ、彼の心を蝕んでいく様子が丁寧に描かれています。特に、静一が母親に対する愛情と憎しみの間で揺れ動く姿が印象的です。
血の轍 :完結?最終巻(漫画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
漫画『血の轍』の最終巻は、読者にとって感動と驚きをもたらす展開になっています。物語は、主人公・静一が初老の年齢に達した場面から始まります。
夏のある日、自分の部屋で目覚めた静一は、お茶を飲み、図書館へ本を借りに出かけます。その後、公園の椅子で読書を楽しみますが、お腹が空いたため、コンビニで買ったおにぎりを食べます。
このシーンで、静一の孤独な生活が描かれます。公園でおにぎりを食べながら、「いただきます」とつぶやく姿が印象的です。静一は帰り道で空を見上げ、「ああ、きれいだ」とつぶやきます。
この瞬間、母・静子のことを思い出しますが、母の顔はぼんやりとしていて、はっきりと思い出すことができません。
物語のクライマックスは、静一が母・静子の死を受け入れる過程に焦点を当てています。
特に、静子が亡くなる前に静一と交わした対話のシーンが感動的です。静子の「深刻な顔をするのではなく笑い飛ばしてほしかった」という言葉は、静一にとって大きな気づきをもたらします。このシーンを通じて、静一は母の思い出を胸に抱きながら前に進む決意を固めます。
『血の轍』の作者、押見修造先生の描写力と物語の構成力には圧倒されます。特に、人間の内面を深く掘り下げ、読者に共感と感動を与えるストーリー展開は見事です。静一が母の死を乗り越え、新たな一歩を踏み出す姿は、多くの読者に勇気を与えることでしょう。
血の轍 :完結?最終回、ネタバレ①静子の生い立ち?をご紹介
「血の轍」の主人公、長部静一の母親である静子の生い立ちについて紹介します。静子は幼少期、両親と祖父の家で暮らしていました。両親の仲は良好で、静子も幸せに暮らしていました。
しかし、静子の母親は祖父の家での生活に不満を抱いていました。そのため、静子と両親は祖父の家を離れることになります。
引っ越し後、両親の関係は悪化し始め、日々言い争いが絶えなくなりました。静子はそんな両親から怒られることが増えていきました。険悪な家庭環境の中で、静子には妹が生まれました。
しかし、妹は生まれながら体が弱く、母親は妹の看病に専念するようになりました。その結果、静子は妹と比較され、いらない子とまで言われるようになりました。
静子が育った家庭は、親から大切にされず、妹と比較される場でした。そんな中、静子は中学の頃に演劇に出会い、女優になることを夢見ます。女優を目指して上京した静子は、実家には戻らない決意をしました。
しかし、劇団の門を叩けずに普通に就職してしまいました。ある日、劇団の公演で一郎と出会い、付き合うようになりました。
一郎が家業の会計事務所を継ぐタイミングで静子にプロポーズをし、静子はそれを受け入れました。結局、静子は憧れていた女優の道に進むことなく、一郎と結婚しました。このような静子の生い立ちは、彼女の過保護な育児態度の背景に大きく影響しています。
血の轍 :完結?最終回、ネタバレ②静子の最後?をご紹介
静一が23年ぶりに静子と再会し、物語が動き出します。痴呆症の静子を再び世話することになった静一の葛藤や心の変化が描かれます。
最初、静一は静子を受け入れたくない気持ちを抱えつつも、静子の家賃を立て替えます。そして「二度と会わない」と告げますが、心の中では静子への思いを捨てきれません。
再び静子の元を訪れ、静子に頼まれて猫探しを手伝うことになります。その後、静子の部屋で過ごす日々が始まりました。
穏やかな日常が続く中、静子が階段から転倒し、事態は急変します。高齢である静子の介護が必要となり、静一は自宅に静子を引き取る決意をします。親子の再会がどのように展開するのかが興味深いポイントです。
ある日、静一は夢の中で若かりし頃の静子と対話します。静子は「黙ってないで何か言ったら?」と静一に問いかけます。ここで、静一は「愛してくれなかったあなたを憎んだ」と告白します。
静子はその言葉に大笑いし、「私はずっと愛してたよ」と返答します。この対話が二人の長年の誤解を解き、親子の絆を再確認する瞬間となります。
目を覚ました静一は、隣で静かに息を引き取った静子を見つけます。静一は「死んだ」と言って笑い出します。母親の死を受け入れた静一は、静子への執着や過去の辛い記憶から解放されます。静一の人生は新たな平穏な日々を迎え、物語は感動的な結末を迎えます。
血の轍 :完結?最終回、話題①美しいあの母親は毒親だったのか?をご紹介
最終回において、読者の間で大きな話題となったのが「母親・静子は本当に毒親だったのか」という問いです。
序盤、静一はごく普通の男子中学生として描かれます。しかし、母親・静子の存在が次第に静一の生活をかき乱し始めます。中学生時代は人格形成において非常に影響を受けやすい時期であり、静子の過干渉と支配は静一に深い影響を与えました。
静子の行動は息子の成長をくい止めるものであり、静一は母親に対して愛情と憎悪の狭間で混乱します。このような描写から、静子が毒親であったと受け取る読者も多いでしょう。
一方で、物語終盤において、静一の視点が少しずつ変わっていきます。静子もまた、自分の過去に苦しめられてきた人物であり、彼女の視点から見た場合、異なる解釈が可能かもしれません。
もし物語が静一ではなく静子の視点から描かれていたなら、読者は全く異なる印象を持ったことでしょう。静子が息子を苦しめたのではなく、静一が母親を苦しめた可能性も考えられます。
この作品は、基本的には静一の視点から語られているため、彼の心象風景が強く反映されています。最終巻では、静一が母親との関係に決着をつけるシーンが描かれますが、その中で彼が見た夢や幻覚も含まれているかもしれません。
静一が母親との対話を通じて得たものは何だったのか、読者自身が考える余地が残されています。
『血の轍』の結末は、多くの読者に強い印象を与えました。静一の人生を通じて、家族関係や親子の絆について考えさせられます。
最終回を迎えてもなお、静子が毒親であったのかどうかは明確に断定できませんが、物語を通じて描かれた静一と静子の関係は、多くの読者にとって心に残るものでした。
血の轍 :完結?最終回(漫画)・結末のファンの感想・考察をご紹介
長年にわたり続いた漫画「血の轍(ちのわだち)」が、ついに完結しました。最終回では、主人公・静一(せいいち)が一人でコンビニおにぎりを食べるシーンが描かれます。
このシーンでは、静一が「いただきます」と言うことで、変わらず生き続ける姿が見られました。多くの読者がこのシーンに涙を流しました。
また、152話で吹石(ふきいし)さんが静一を覚えていてくれたこと、そして静一の幸せを願っているシーンも印象的でした。このシーンでは、吹石さんの思いが伝わり、多くのファンが感動しました。静一の人生は、母との悲惨な体験や孤独と向き合うものでした。
静一の物語は一概にハッピーエンドとは言えませんが、静一が読書を楽しみながら穏やかな老後を過ごす姿に、多くの読者がほっとしました。
たかねぎも、静一の変わらない姿に心を打たれました。静一は、成長する過程で多くの辛い経験をしましたが、その中で自分を見つけることができました。
静一の物語は、多くの読者に深い印象を残しました。もっと明るい未来があったかもしれないという思いもありますが、それでも静一が自分らしく生きたことに感動します。