この記事では、パタリロ :完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。
パタリロ! は、魔夜峰央氏による長寿ギャグ漫画です。1978年から『花とゆめ』で連載が始まり、休止期間などもありながらも、2024年時点でマンガparkにてまだ連載が続いています。
パタリロ とは
『パタリロ!』は、魔夜峰央によって1978年に連載が開始されたギャグ漫画です。
舞台は架空の島国マリネラ王国で、国王パタリロを中心に、側近のタマネギ部隊や、イギリス諜報機関MI6の少佐バンコラン、バンコランの愛人マライヒらが巻き起こす騒動を描いています。
マリネラ王国だけでなく、バンコランやマライヒが住むロンドンも舞台として登場します。
一話完結の形式が基本ですが、連作エピソードもあります。ギャグ漫画としての枠を超え、007シリーズ風のスパイアクションや、推理小説的なミステリー、さらにはSFやオカルトなど、多彩なジャンルが融合しています。
プロットも高度に練り込まれており、幅広い層から長年支持されています。
1970年代の少女漫画界では、耽美的な少年愛が流行しており、『パタリロ!』もその要素を取り入れています。少年愛をコメディに昇華した先駆的な作品として、『エロイカより愛をこめて』と並び称されています。
また、スピンオフ作品として『家政夫パタリロ!』シリーズや『パタリロ西遊記!』、『パタリロ源氏物語!』、『パパ!?パタリロ!』などが展開されています。
これらは『パタリロ!』本編とは別のシリーズとして扱われていますが、本編でも外見が同一の別キャラクターによる時代劇版が登場します。この時代劇版は本編の一部として位置付けられ、単行本にも収録されています。
『パタリロ!』は、ギャグとシリアスが混在する作品として、多くの読者に長く愛されている作品です。
パタリロ :完結しているか?をご紹介
パタリロ! は、魔夜峰央氏による長寿ギャグ漫画です。1978年から『花とゆめ』で連載が始まり、休止期間などもありながらも、2024年時点でマンガparkにてまだ連載が続いています。
一つの大きなストーリーというよりは、1話完結或いは数話ごとに完結する、単発による切り口から積み重ねられています。最新話で新しい登場人物らが出てくるたびに、これまでの土台となる主要舞台や主要人物達がより濃厚に肉付けされていく、稀有な作品スタイルでもあります。
コミックは実に104巻を数えています。スピンオフなどを含めると実に120冊近いコミックが発売されていることになります。
近年では舞台化もされ、益々円熟味を増した?パタリロに、まだまだ会うことができます。
パタリロ :完結?ネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介
今ではBLものは市民権を得て、かなり際どい表現を目にすることも多くなってきました。1970年代は、その先駆けともなる少年愛を題材にした作品が多く発表された時期でもありました。
その中で、このパタリロ!は、美少年がふんだんに登場して愛憎劇を繰り広げる……しかもギャグ漫画という内容はとても刺激的でした。
バミューダトライアングルに位置する常春のマリネラ王国、10才にして王位を継いだ天才『潰れあんまん』ことパタリロ・ド・マリネール8世が、MI6のバンコラン大佐やバンコランの愛人であるマライヒ、他、クセの強すぎるキャラ達とドタバタを繰り広げていくお話です。
王国の主産物であるダイヤモンドに絡んだ事件や、女王陛下が登場する事件など、推理ありパロディあり時代劇ありロマンスあり……しかしながら舞台設定などのプロットは緻密で、ギャグと一括りにできない読み応えがあり、連載46年は伊達ではないと言わざるを得ません。
パタリロ :完結?最終回(アニメ)のネタバレを含むストーリーをご紹介
原作でも名作の呼び声高く、舞台化もされている第48話『霧のロンドンエアポート』の後編がアニメ版の最終回です。練習生時代の恋人であるデミアンの正体に薄々気づきながらも信じたい気持ちが残っているバンコラン。
しかしデミアンはとっくにバンコランを裏切っていました。ドラッグに溺れ、今の恋人であるマライヒを薬で穢し、バンコランを嘲笑います。パタリロは自身の超音波能力や化学技術を駆使して、現在と未来を往復し、何とかバンコランにデミアンの真の姿を告げようとします。
そのパタリロのデバガメーカーでマライヒがデミアンに手篭めになっている姿を見せつけられたバンコランはやっと真実に気づきます。高飛びしようとするデミアンを濃霧のエアポートで追い詰めたバンコラン。
しかし爆破のスペシャリストに爆弾を仕掛けられピンチに陥るところ、バンコランのために命を惜しまないマライヒの捨て身の行動で反撃の機会を得て、見事にデミアンを撃ち抜きます。デミアンらは、後にパタリロと死闘を繰り広げることとなる強大な組織の一員だったのでした。
一方で、大怪我をしたマライヒに寄り添うバンコラン……そして、パタリロはスーパーキャットの背に乗って、自分の能力を世界のために役立てねば! と言いつつ、その背から落ちて地球に上半身が刺さってしまうのでした。
パタリロ :最終回、ネタバレ①パタリロの正体は何ですか?をご紹介
マリネラ王国の国王で、10才にして王位を継いだ天才少年、パタリロ・ド・マリネール8世です。
天才的な頭脳と超人的な身体能力の持ち主です。乳児時代の数々の奇行から、王妃で母であるエトランジュが、真人間にするために教育係として6人のエリート武官をつける程でした。(後のタマネギ部隊の原型です)
10才にならぬうちに国立マリネラ大学文学部家政学科に入学、量子物理学を専攻します。
国王でありながら陛下という呼称を嫌い、殿下と呼ばれています。
数年後には絶世の美少年になると本人は信じていますが、その実、超がつく守銭奴であり、ナイロンザイルの神経と称するほどの図太さを持ち、濃縮ウランを誤飲しても下痢程度で済むほどの生命力があり、国民支持率0.3%は伊達ではなく、美少年に成長する要素はあまりなさそうです。
その一方で、古典芸能に通じ、多芸多才、世界の各王室とも関係が深く、偽悪者と称されるほど情に熱い部分もあるのです。
人間コンピューターそして天才科学者で天才発明家である彼のマシンは、パタリロの話の進行には欠かせないアイテムとなっています。
パタリロ :完結?最終回(アニメ)・結末のファンの感想・考察をご紹介
舞台化もされた名作・霧のロンドンエアポート。バンコランのドラッグへの異常な憎悪、非常に徹しながらもやはり情に脆い部分など、彼の真の姿を描き出した逸話です。
その上、愛人であるマライヒが、数多くいる美少年達とは全くレベルの違う絆で繋がっていることも描かれ、二人の愛が強まる姿に涙を禁じ得ないファンも多かったはずです。そんな二人に亀裂を生じさせようと色々発明品を使って邪魔をしたパタリロに「コラァ! 」とお茶の間で叫んだファンもいたことでしょう。
何より、ラストに、デミアンが投げた薔薇を標的に、その向こうのデミアンの心臓を狂いなく撃ち抜いたバンコランの見事な手腕。やはり我々のバンコランはこうでなくっちゃ! という見せ場もたっぷりです。
マライヒの描かれ方に関しては、中身は女の子に近いと作者が仰る通り、バンコランにとことん尽くし抜く健気な美少女のように描かれており、純粋な同性愛というよりは、どこか男女のそれに近い関係性にも見えます。
(実際、後の話でマライヒはバンコランの子供を妊娠します) 焼き餅焼きのマライヒに手を焼きながらも、やはり可愛くて仕方がない……ながらも、ここぞという時は命を預け合えるほど信頼する恋人同士。まさにそんな鉄壁な二人に骨抜きになったファンも少なくないのではないでしょうか。
単なるギャグ漫画では終わらないドラマの深さも、また魅力の一つです。