この記事では、復讐の未亡人 :完結?最終回、ネタバレを含む最後のラストシーンの結末!|ファンが徹底考察!?をご紹介しております。
「復讐の未亡人」の舞台はまだ終わっておりません。ドラマは最終回を迎えましたが、原作の連載は続いており、最新巻も読者に新たな驚きを提供しています。
復讐の未亡人とは
『復讐の未亡人』(ふくしゅうのみぼうじん)は、黒澤R先生によって描かれたドラマチックな物語です。2015年4月から2016年2月まで、「アクションピザッツSP」という漫画雑誌で連載されました。
その後、『毒りんごcomic』で続編が連載され、『めちゃコミック』では独占先行作品としても取り扱われています。この作品は、ランキング1位を獲得するなど大きな反響を呼んでいます。
物語の中心は鈴木美月という女性が、夫・優吾の死の真相を突き止めるために行う行動です。夫が自殺に追い込まれた背景には、彼の勤務先での問題があったとされています。
美月は、夫の会社に復讐するために、鈴木密という名前で派遣プログラマーとしてその会社に潜入します。彼女の目的は、夫を死に追いやった真実を明らかにし、関与した者たちに対する復讐を遂げることです。
この物語は、復讐というテーマを通じて、人間の極限状態の感情や行動を深く掘り下げています。読者は、美月の決断と彼女が直面する困難に心を痛めながらも、ページをめくる手が止まりません。また、2022年7月にはテレビドラマ化され、さらに多くの視聴者に感動を与えました。
復讐の未亡人 :完結しているか?をご紹介
ドラマ版は既に最終回まで終了しており、新シーズンが制作される兆しも今のところないようです。が、原作はまだ連載も続いています。
最新では2024年の1月に電子書籍版24巻が発売され、電子雑誌『毒りんごcomic』に掲載された83話~85話までが収録されています。紙単行本では2024年2月に、82話~89話までが収録された第11巻が発売されています。
ドラマで描かれた復讐劇の幕引き後、原作ではこれでもかと相関図が広がっていく感がありましたが、最新刊あたりから再び蜜(美月)の身近な人物たちの過去、何より優吾の真の思惑へと、読者は引き摺り込まれていくこととなります。
行方不明だった母との再会、娘の美花との再会、本当に蜜が復讐したかった相手は、そしてその復讐の仕方は? 長い間根底に燻ってきた復讐の中身が、漸く明かされるのでしょうか?!
復讐の未亡人 :打ち切りの可能性は?をご紹介
1巻の巻頭、いきなり佐伯真帆の結婚式での動画シーンから始まり、優吾の自殺の原因を作った会社の同僚たちへの復讐劇が鮮やかに繰り広げられていくこととなります。
しかし、2巻、3巻……時に蜜から主軸がブレてしまうほどに相関図が広がり、初期のファンがついていけずに放り出してしまうような意見も散見されました。
しかし、社会のすぐそこにいる人間の狂気と正気の紙一重ぶりをシニカルに描ききっているこの作品には、途中からファンになった読者も多く、大詰めを迎えてやっと全ての伏線を回収できそうなところまで来て打ち切りという可能性は、今のところないと見て良いのではないでしょうか。
復讐の未亡人 :完結?最終回までのネタバレを含むあらすじ・見どころをご紹介
IT企業『CODテクノサービス』で過労状態が続き、自殺した夫の死の真相を、美しい未亡人が体当たりで暴いていく……。パワハラ上司、何でも押し付ける同僚、あざとく自己中心的な女子……関わった者達を一人残らず炙り出し、制裁を加えていく。
ドラマ版では、松本若菜が魅力的な主人公・蜜を演じ、優吾の双子の弟・陽史と、後に夫となる優吾の後輩・真言を巻き込み、壮絶なまでに復讐相手を追い詰め、壊していく。
卓抜した頭脳と度胸、若い頃から男性を虜にする魅惑的な肢体を武器に、自ら渦中に飛び込んで、相手が堕ちていく様子をどこか楽しむかのように、徹底的に追い込んでいく。
実生活でも多かれ少なかれ我慢を強いられることの多い現代社会に生きる観客にとっては、溜飲が下がる見事な復讐ぶりと共に、どこかタガが外れてしまっている蜜の不気味さも、完全に上手く運ぶだけではない緊張感も、どこか爽快ですらある。
復讐の未亡人 :完結?最終巻(漫画)のネタバレを含むストーリーをご紹介
最終巻手前では、めまぐるしく過去と現在が交錯し、蜜の回想と現在進行形の感情との表記に読者は少し狼狽えることとなります。ですが、時折伏線のように張り巡らされていた優吾の蜜に対する感情の答えが、最終巻に出てくるのではないかと思われます。
従兄妹でありながら、蜜の母の育児放棄で一つ屋根の下に暮らすこととなり、やがて男女の中になった優吾と蜜。美しく、男を惹きつけてやまない蜜はどこか性的倫理観が壊れているのかもしれません。それがまた、優吾を傷つけ、追い込んでいくことになります。
蜜の回想シーンが連なる中、苦悩しているのは優吾の方なのです。二人の子・美花は、生まれてすぐに誘拐されますが、その件に関わっているのは、あるいは優吾では……復讐の未亡人とは、『復讐される』未亡人なのか……最終巻で、その最大の謎が回収されるのではないかと考察します
復讐の未亡人 :完結?最終回(ドラマ)のネタバレを含むストーリーをご紹介
ドラマ版最終回では、優吾が飛び降りる寸前に屋上にいたのは、後輩である斎藤真言だと判明した後に、更に、佐伯真帆の存在が明らかになります。心無い言葉で最後のダメ押しをした佐伯真帆に対する、蜜の怒りの凄まじさ。
真帆へ恨みを抱く人間を抱き込み、真綿で首を絞めるように外堀から埋めていきます。かつて真帆がいじめた女性がプランナーを務める会場に誘導し、優吾の双子の弟で探偵をやっている陽史を登場させ、プランナーが好意を抱いていると匂わせて、真帆が陽史を略奪するように仕向けていきます。
まんまと罠にはまり、プランナーから陽史を奪い取ってご満悦の真帆ですが、そのベッドでの激しい痴態はしっかり動画で記録され、結婚式の披露宴でスクリーンに大写しとなるのです。
面目を失い、恥をかき、結婚式が台無しになって喚く真帆の姿に、蜜は半ば興味が失せたように鼻を鳴らして会場を後にするのでした。
復讐の未亡人 :最終回、ネタバレ①優吾の死の真相をご紹介
仕事のできない上司の身内、何でも泣きついて仕事を押し付けるOL……無責任な同僚達に追い詰められていく優吾。
蜜が会社に潜入してからも、何かと蜜を助け、密かに想いを寄せていた斎藤真言が、優吾が飛び降りる寸前に会っていたことを告白する。「あんな上司の下で働くくらいなら死んだほうがマシだ」と愚痴った事が自殺の引き金になったのではないかと悔やむ斎藤。しかし実は、真言の後に死の直前の優吾に接触した人物がいた。
屋上から飛び降りる寸前、タバコを吸いに来ていた佐伯真帆は「死ぬならタバコを吸った後にして」と、優吾の苦悩に微塵も寄り添う事なく、制止もする事なく言い放つ。
実は原作もドラマも、この佐伯真帆に対する辛辣な復讐シーンから始まっている。
しかし彼らの優吾の死への関わりは、トリガーでしかない。
原作では、蜜と優吾との複雑で遠大な相関図の中の優吾と蜜の愛憎関係が描かれ、取り巻く人間達への果てのない復讐劇となっている。
復讐の未亡人 :最終回、ネタバレ②密の最後の復讐をご紹介
蜜が最終的に復讐のターゲットとしたのは、自分が可愛く、承認欲求と自己顕示欲の強い女性、社長秘書の佐伯真帆。
美人で仕事ができると評価が高まる密に嫉妬した佐伯は、密を罠にはめようと仕掛けてくるが、それも密の計画のうちである。
さらに、佐伯がとり入る社長が優吾の部門への予算を減らしたために人手不足になったのも、優吾の死の遠因であるため、蜜は、佐伯の存在を社長の妻に仄めかし、自滅するように仕向ける。外堀を埋めるように確実に、佐伯を追い詰めていくのである。
仕上げに、密は義弟・陽史を使って罠にはめる。佐伯が選んだ式場でプランナーを務める、昔佐伯が虐めていた友人が、陽史に気があることに目をつけた真帆は、陽史を誘惑し、まんまと密の罠に嵌る。
二人の行為を収めた動画が、佐伯の結婚披露宴の席で大写しで流される。
あられもない姿が晒され、結婚式は大混乱。蜜は溜飲を下げて式場を後にする。
復讐の未亡人 :最終回、話題①復讐の未亡人の山下役は誰?をご紹介
斎藤真言に歪んだ思いを寄せる山下晴菜を演じる小林涼子は1989年生まれの35歳。キャリアは長く、4歳から子役を務め、十代には雑誌のモデルも務めている。安定感のある演技力は、現代劇、時代劇とジャンルを問わない。
映画、舞台と、活躍の場も選ぶ事なく、その出演作品は膨大で、若いながらすでに名バイプレーヤーの風格すらある。
今作では、優しすぎて何でも押し付けられてしまう損な性格から転じて、可愛らしい顔立ちからは想像もできないような大胆な行動に走る山下晴菜役を好演しており、階段から松本演じる蜜を突き落とすシーンでは、思い詰めた表情の裏に隠れる狂気を見事に表現している。
2021年には株式会社「AGRIKO」を設立し、障がい者や高齢者らが農業を通じて活躍する取り組む一面もあり、グローバルな活躍が期待される女優である。
復讐の未亡人 :最終回、話題②復讐の未亡人の斉藤役は誰ですか?をご紹介
優吾の後輩で後に密に思いを寄せる後輩プログラマー斎藤真言を演じるのは桐山漣。ミュージカル「テニスの王子さま」でデビューを飾り、「仮面ライダーW」でブレイク。着実にキャリアを重ねている。
神奈川出身で1985年生まれの39歳。舞台経験で培った、腰の据わった落ち着いた芝居、随所に見せる軽快なアクションなどには定評がある。ドラマのみならず、「新宿スワン2」など、映画にも出演。これからの活躍が楽しみな俳優である。
原作では、少年時代に精神疾患を抱える母親を支えてきた真っ直ぐで正義感の強い斎藤真言役を、後悔や募る恋心をしっかりと色付けした抑えめな演技で丁寧に演じている。ドラマではより人間味と色気を感じる斎藤像を作り上げて、妖艶な松本の演技と絡む大人の魅力を放っている。
復讐の未亡人 :完結?(アニメ・漫画)・結末のファンの感想・考察をご紹介
数々の狂気を隠しきれずに露見させて自爆していった復讐相手同様に、優吾の中の狂気にも気づいていた蜜。自分への過ぎた執着、劣等感、憧憬……様々な感情が抑えきれなくなった時に起こる結末を、蜜は出産の前にもう悟っていたのかもしれません。
故に、美花が誘拐されても、泰然自若と「娘の方から会いにくる」と言い放ち、背後にいる人物に思い当たっていたのではないかと思われる節があります。
実の母、優吾……幾らでも忘れ去って別の道を行くことはできたはずですが、蜜にとっては二人に復讐「する」のではなく、復讐「される」ことで、二人の存在意義を否定し、蜜には元より二人に捧げるような愛など持ち合わせていなかったことを突きつけるのではないでしょうか。
即ち、蜜が自分を消滅させることで復讐が完結すると考えるのではないかと……そんな蜜を現実に引き戻し、生きる選択をさせるのは、陽史か、真言でしょうか。或いは美花かもしれません。